執着する人

前回の記事執着する人達の変わった思考パターンについて説明しました。

(考える過程はどこへ…?)

執着する人は元々、他の人のように「十分に考える」と言う過程がないため、すぐに感情的に行動してしまうんでしたよね?

それでは今回は、その思考パターンを変え、執着心を落ち着かせる方法をご紹介したいと思います!

 

検討の時間

まずは恋人と一緒に「執着」によって感情的に行動してしまった出来事を「検討」します。

ここで言う検討とは、一般的に私達が知っている検討ではなく、囲碁の専門用語の「検討」を指します。

囲碁では対局後に自分がどんなミスをしたのかを振り返るために、自分が打った通りにもう一度初めから打つ事を検討と言うのですが、

囲碁の棋士のように「執着によって感情的に行動した出来事」を最初から最後まで一緒に振り返ってみましょう。

このようにして、その時は全く考えてもいなかった「自分の思考と行動が適切だったのか?」という考えを意識して行うのです。

それでは、検討の3ステップを詳しく見ていきましょう!

 

STEP1. 執着心からとった行動を記録する

執着心を掻き立てたその時の「出来事」と、そのせいで取った「行動」を書き出してみてください。

 

 

STEP2. 理由を思い出し書き出す

次にその出来事があった時に「思った事」を思いつくままに書き出してみるのです。

そう思ったからこそ行動に移しているため、その考えこそが執着による感情的な行動を取った理由になります。

もし本当に相手に怪しい動きがない場合は、

ここで出てくる理由の多くが「なんとなく、ただ」または「〜だと思って、〜のような気がして」のように根拠のない疑いや嫉妬なはずです。

 

STEP3. 繋ぎ合わせる

さて、それではSTEP1で書いた「出来事」と「行動」の間に、STEP2で書いた「理由」を入れてみましょう。

すると、その時起こった出来事−考え−行動の流れが完成します。

この流れをつくってみると、その時には出来ていなかった「十分な考え」を後からでも出来るようになるのです。

このように全ての流れを把握する事で、出来事の検討ができるようになります。

それでは最後に、繋がった思考パターンを恋人と一緒に振り返って話してみましょう。

その出来事が起こった時の自分なりの考えや解釈が、またそれによって自分が取った行動は適切だったのか?

おそらく本人から見ても変だった事に気付くはずです。
だって、そもそも執着自体が「変な行動」なのですから…(^_^;)

こうして本人の考えと行動を直接書き出し、目で確認する過程で、自身の考えや解釈が適切でなく、行動も合理的ではなかった事に恋人は「ハッ!」と気づく事になります。

そして、その気づきから執着の改善が始まるのです。

 

少しずつの変化

この過程によって執着していた人は、自身の考えと行動に問題があった事を自ら認知し始めます。

今まで執着してしまっていたのは特有の思考パターンのせいであって、その行動が適切なのかなんて考えてもいなかったはずですから。

こうして自身の姿を「意識して」振り返ると、変化が現れます。

執着する人のほとんどが、自身の考えや行動に問題があると思っていなかったり、執着を恋人に対する愛情だと勘違いしている場合が多いのです。
(キム・ソヒ、イ・ミョンスン、2012)

相手に間違っていた事を「認識」させ「行動」を変えさせると言う意味で、心理学ではこの方法を認知行動治療法と呼んでいます。

もちろん、一回だけでは改善されないでしょう。

しかし、このような時間を通して恋人が少しずつ自身の行動を振り返るようになり、執着しないよう意識できたら、早く改善できるはずです。

もし恋人の執着で困っていたのなら、今回紹介した方法を是非試してみてください。

確実に恋人は変わっていき、今よりももっと安定したお付き合いができるはずです!

 

P.S.

このような執着による行動に最も影響を与える基本的な要因の一つが愛着タイプが「不安型」である事です。

愛着タイプには「不安型」「回避型」「安定型」の3つのタイプがありますが、

自分自身と恋人がどのタイプに当てはまるかを知っておくと、

執着しやすいかどうかだけでなく、恋愛において起こりうる問題を事前に把握することが出来るのです!

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