心のモヤモヤ

前回の記事で、本心とは違う行動が喧嘩の原因になるとお話をしました。

そして意外にも、自分の感情を理解できない人が多いことも分かりました。

「どんな」ポイントで「なぜ」イライラしているのか具体的に分かっていないため、相手にも伝えられないのです。
そうなると、二人の間には誤解が生じてしまいます。

それでは、一体どうすれば自分の本心を把握できるのでしょうか?

今回は、その方法についてお話したいと思います!

 

自分の本心を知る8つのステップ

実際に使われている心理カウンセリングの技法の中に「感情を自覚する」というものがあります。
(キム・ヨンエ 2015)

これは今自分が感じているありのままの感情を受け入れることを指すのですが、

今自分がどんな気持ちなのかしっかり把握するだけでもモヤモヤを解消することができると言います。

そこで、どうすれば自分の感情を把握することができるのか、ユリちゃんカップルのエピーソードをもとに説明していきたいと思います!

ある日ユリちゃんの彼氏は夜、友達と約束があると言い出かけました。

普段から彼氏はマメに連絡をくれる方だったので、家に帰るときには連絡をくれるだろうと思っていたけれど、

なぜか不安そうにしているユリちゃん…

彼氏が何か悪いことをした訳でもないのに、何故か一人でモヤモヤしていました。
しかし、自分でも何故モヤモヤしているのか分からなかったのです。

皆さんにも、こういった経験があるかと思います。

でも、このように一人でモヤモヤを抱えている時は一体どうしたらいいのでしょうか?

ユリちゃんがこの状況で実際に行った8つのステップをお教えします!

 

1.落ち着いて深呼吸

ユリちゃんはまずソファーに座り、ゆっくり深呼吸しました。

そして今の感情がポジティブな感情なのか、ネガティブな感情なのか見極めたのです。

すると…うーん。どうやらこれはネガティブな感情だったようです(^_^;)

 

2.体の反応に集中

次にこの感情が、体のどの部分で一番敏感に感じられたのかを考えてみました。

頭、首、肩、お腹、足など、体の全身に集中してみた結果、胸の奥底がギュッと締め付けられているような感じがしました。

 

3.感じたことを正確に描写

そこでユリちゃんは、ネットにある「感情形容詞」や「感情一覧」などを参考に、今の感情を一言で表せる言葉を探してみることに…!

(*感情を表わす言葉の例)

こうしてユリちゃんは、自分が感じている感情が漠然としたモヤモヤではなく「焦り」「緊張」「心配」「疑い」「不安」といった、細かい感情の塊である事に気づいたのです。

 

4.自分の姿を描く

次に頭の中で、上の5つの感情を抱いている自身の姿を思い浮かべます。

このように第三者的な立場で自分の姿を想像したユリちゃんは、自らをギュッと抱きしめてあげたくなりました。

 

5.似た経験を思い出す

そしてユリちゃんは、以前にも似たような気持ちになった事がなかったか思い返してみました。

その時は誰と一緒だったのか、
どんな事が起こったのか、
どのようにその気持ちを表現したのかなど…

すると、前の彼氏が頭をよぎりました!

元彼は酔うと連絡が途絶えてしまう人で、飲み会に行くたびにユリちゃんは不安な思いをしていました。
そのため今の彼氏が飲みに行くときも無意識に不安になっていたのです。

自分の中では忘れたと思っていても、その時の緊張感やモヤモヤした感情を体が覚えていたという事です!

 

6.「自分」を中心に話す

その時、ちょうど彼氏から電話が来ました。

ユリちゃんは彼氏を責めるのではなく「連絡を待っている間、不安だった」と自分の気持ちだけを素直に伝えました。

このように「相手」ではなく「自分」を中心に話すと、変な誤解を生まずに自分の気持ちをありのままに表現することが出来ます。

 

7.感じたままに表現

ユリちゃんは平気なフリをせずに、落ち込んだ声でありのままの気持ちを伝えました。

そうする事によって、本心と表に出る態度が一致したのです。

すると彼氏は状況を真剣に受け止め、ユリちゃんの気持ちをもっと理解してあげられるようになります。

 

8.望む事を伝える

最後にユリちゃんは彼に、友達と飲み会中でもできるだけ返信してほしいとお願いしました。

彼氏に自分の正直な気持ちを伝えることができたユリちゃんは、何だか気持ちが軽くなったようです。

こうして自分が思った感情を率直に伝えることで、ネガティブな感情を溜め込まずにキチンと問題を解決できるのです。

 

怒る前に…

ユリちゃんが行ったように、感情を細かく分け正確に表現できるという事は、その時の状況を冷静に判断できるということです。

複雑に絡まった感情を一つずつ紐解いていくと、なぜ自分がそう思ったのかについての原因も知ることができます。

例えば最近、どんよりした天気が続き「あ~!スッキリしない天気だな!」と不満ばかり言って原因を知らないままだと、気分も晴れないまま一日が過ぎてしまいます。

しかし「もうすぐ雨が降る」という事実を知っていれば「雨が降るからだ」と納得し、傘だって事前に準備できます。

人の感情もこれと同じで、自分の感情を正確に把握して原因を突き止めたら気持ちにも余裕が生まれ、楽になれるのです。

 

一人でも簡単にできる!

全ての心理カウンセリングは「自分の感情を知る」ことから始まります。

これはもし皆さんがカウンセリングを受けることになっても、まず最初に行う基本的な段階とも言えます。
それほど重要だという事!!

専門家と一緒に行ってもいいですが、これは一人でも十分にできます。

普段から携帯のメモや日記に、自分の体と心に表れる感情を書き留めてみてください。

「悲しい、ムカつく」とかの表現よりは「胸がズキズキする、見捨てられそうで不安」のように、具体的に書くことが重要です!

書いた内容を相手に100%伝えたり、長々と説明する必要はありません。

なぜなら自分の本心と向き合っていく内に、心がすっきりする場合も多いからです。

「自分でも自分の気持ちが分からない」と思う方は、まず一度試してみてください。

最初は難しいかも知れないですが徐々に慣れていくと、少しずつ自分の本心が何だったのか分かるはずです!

 

P.S.

ここでもう一つ!
恋人との喧嘩が絶えないのであれば、一度2人の恋愛スタイルを診断してみてください!

恋愛の科学が作った「恋愛スタイル診断」では、あなたと恋人のそれぞれの愛着タイプを知ることができます!

自分と相手の愛着タイプを知るだけで、2人の間の揉め事や喧嘩などの根本的な原因と解決策をより正確に理解することができますよ!

是非一度診断してみてください\(^o^)/


キリン女子の一言

自分の本心って何だろう?