イライラ

「そういうとこ本当無理。疲れる」
「最低!信じらんない!」

「もううんざり!」

カーッと怒りが込み上げてきて、
このような言葉を吐き出してしまった事はありませんか?

言い放った後、恋人の目いっぱいに涙が滲んでいるのを見てハッとし、そこで初めてどんだけヒドイ事を言ってしまったかに気付く…

このように、思いがけず恋人にひどい言葉を浴びせてしまって後悔したこと、誰にでも1度くらいあるのではないでしょうか?

しかし、このたった一度の過ちが、別れに繋がってしまうケースも珍しくはないんです。

もしもこのような経験があるならこの記事を最後まで読んでみて下さい!

たとえイラっとしても相手を傷つけるような酷いことを言わないようにする効果的な方法をお伝えいたします!

 

脳の駆け引き

突然カッと怒りが込み上げてくる時、私たちの頭の中ではどんな事が起こっているのでしょうか?

それを解明するためには、脳内のたった2カ所の部位だけを理解すればOK!

その部位とは…前頭葉桃体です!

額から一番近い位置にある前頭葉は頭脳のまとめ役をしている部位であり、理性的な判断、言語、計画、推論を司っています。

一方で脳の奥深くにある扁桃体は恐怖、怒り、イライラ、悲しみ等の基本的な感情を引き起こす部位です。

つまり、カッと怒りが込み上げたり、わぁっと泣いてしまいたくなる扁桃体の動きを鎮める役割をしてくれるのが、前頭葉なのです。

日々頑張ってくれている(?)この前頭葉のおかげで、私たちは会社で上司から理不尽に叱られたとしても、怒りをあらわにしてわめいたりせずに落ち着いて対応が出来るのです。

人間の全ての思考と行動は、この2つの部位がお互いに駆け引きをする中で生まれるといいます。

しかし重要なのは、前頭葉がその力を一際発揮できない時があるという事です!

 

扁桃体が勝つ瞬間

それは、ストレスを受けている時!

実はストレス反応が起こる時、一番先に最も敏感に反応する部位が前頭葉なのです。

深刻なストレス状態の時は、前頭葉の全ての領域でそのまま機能が止まってしまったりもします。

よく、怒った時に「頭に血が上ったように」「顔を真っ赤にして」と表現するまさにその瞬間です。

このように前頭葉が機能停止状態になってしまうと、扁桃体が思うがままに権力を振りかざずようになります。

その結果、理性を失ってしまい後で間違いなく後悔するような言葉を恋人に放ってしまったりするのです。

 

前頭葉先鋭隊を探す

これまでの説明で、どんな時に感情のコントロールに失敗してしまうのかがお分かり頂けたかと思います。

それは、日常のストレスのせいで前頭葉が疲れ切っている状態の時!

仕事が忙しく寝不足、体の調子も悪い…そんな時に恋人との間に問題が発生したら、思いがけずひどい言葉を言ってしまう危険性が高くなるのです。

でもこれは本人の意志だけではどうすることもできない問題です。
(参照:恋人に会ってはいけない日)

ではどうしたらいいのかって?

もちろん最初からストレスを受けないに越したことはないですが…現代社会で暮らしながらストレスを一切受けないで生活するのはかなり難しいですよね?(-_-;)

そこで、ストレスを減らして前頭葉に力を与える良い方法を3つご紹介したいと思います!

 

1.一人の時間をつくる

ストレスがひどい時には恋人には会わず、自分一人の時間を作ってみるのもひとつの方法です。

感情をコントロールする能力が弱まっていると自覚したら、恋人に八つ当りしないように自分自身を落ち着かせる意味でも一人の時間を持つべきです。
(だからとって急に連絡しなくなったり理由を言わずに避けたりして恋人を不安にさせてはいけませんよ!)

このように一人で十分休んだりのんびりと趣味を楽しんだりすれば、前頭葉はストレスの影響から抜け出し再び主導権を取り戻すことができるようになります。

しかしながら、この方法は現実的に休みが取れない可能性がある上に、ある程度恋人の理解がなければ実践できない方法になります。

 

2.運動をする

なんでも運動すりゃいいってもんじゃない!なんて思いましたか?

でも運動を軽く見てはいけません。

ストレスと戦うために最も強力で効果的な武器は運動なのです!

サイクリングマシンをたった10分間こいだだけでも即時に前頭葉の神経網が活性化したという研究結果もあります。
(A Samani, 2018)

特に、筋力運動よりは適度な有酸素運動が最も効果的であると言います。
(Nokia, 2016)

例えば、恋人とLINEでケンカになり感情が高ぶってイライラしてきたのなら、一旦LINEを止めて10分だけランニングしたり、自転車に乗ったり、軽めに縄跳びをしてみて下さい。

やや息が上がるくらいの運動でも、精神が研ぎ澄まされ理性が戻ってくるのを感じることができるでしょう。

いまいちイメージが湧かないという方もいるかも知れませんが、本当に効果的な方法なので一度試してみて下さい!

 

3.運動そしてまた運動

えっ…どうしてまた運動なのかって?

2番の方法がその場で怒りを鎮めてくれる即席解決法だとするなら、3番はもう少し長期的に問題を解決する方法です。

2番の様に少しの運動で前頭葉を活性化させて一時的に落ち着かせるのも確かにいい方法です。

しかし運動を定期的に続けていけば、前頭葉を強化し続けることができます。
(Bernstein, 2018; Stern et al., 2019)

すなわち根本的な感情コントロール能力が養われ、より落ち着きのある理性的な人格へと成長することができる(!)という事です。

1回だけの運動でも効果はありますが、継続して運動することで効果がますますアップするということを忘れないでください!

では僕もこの辺で仕事を切り上げて、自転車に乗りに行ってきます!

P.S.

恋人だからストレスが溜まっているせいでヒドイ事を言ってもきっと理解してくれると思ってはいけません!

どんなに疲れていても、お互いを配慮しなければ長く付き合うことはできません。

もちろんお互いを理解できてこそ適切な配慮ができるものです。

相手が一人の時間を欲しがるタイプなのか、それとも話を聞いて欲しがるタイプなのか…

イマイチまだ良くわからないという方は、恋愛の科学の「恋愛スタイル診断」で相手と自分の恋愛スタイルを診断してみてください。

この診断では、お互いのタイプが分かるだけでなく、2人がどんな事で喧嘩をしやすいのか、またどんな風に解決すべきかまで分かります!

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ほっとけない仏様の一言

ストレスがたまっているからヒドイこと言っちゃったけど、分かって欲しい…はただの甘えです。
大切な人を傷つける前に、自分自身が感情をコントロールできるよう訓練(運動)しましょう!