なぜか不安

これはあるカップルが海外旅行に行ったときの話です。

電車に乗り遅れ空港に着いたのは、チェックイン締切10分前…!

その後、慌てて手続きなどを済ますと、彼女が「あっ、そういえば免税店で買いたい物がある!」と言い出したのです。

彼氏は時間に間に合うか少し心配でしたが、急げばなんとか間に合う感じだったので彼女の買い物に付き合うことにしました。

しかし…一刻一刻搭乗時間が迫ってきているのに、相変わらず買い物を楽しんでる彼女。

そんな彼女の姿を見ている彼氏はなんだか落ち着かず不安な様子…

そして彼氏の気持ちは次第に表情にも表れていきます。

結局なんとか搭乗時間には間に合ったのですが、彼氏は飛行機の中で彼女と目も合わせず、どこか不機嫌そうです。

そんな彼氏の姿に、当然彼女は困惑してしまいます…

さて、ここで皆さんに質問です!
2人は、なぜこのような気まずい状況になったのでしょうか?

 

見えるのは氷山の一角

コミュニケーションの専門家であるヴァージニア・サティア博士は、人の行動や感情を一つの氷山に例えています。
(Personal Iceberg Metaphor)

どういう事かと言うと…
目に見える水面上の氷山の一角は「言葉や行動」を意味していて、目には見えない水面下の部分は感情や期待、欲求のような「本心」を意味しているということです。

そして、普段の姿はこの水面上の氷山の一角に過ぎず、読心術でも身に着けない限り水面下にある本心を知ることはとても難しいという訳です。

そのため、たとえ憂鬱な気分だったとしても、明るく振舞っていれば他の人は「なんかいい事あったのかな?」と思うでしょう。

人は、ただ目に見える姿だけで人の感情や状態を判断してしまいますから。

 

表情と本心が同じ人

サティア博士によると、良いコミュニケーションはそれぞれの「水面上」と「水面下」の感情が一致してこそ成り立つと言います。

そのため、目に見える態度と本心が一致しない場合、二人の間に誤解が生じ喧嘩になってしまうのです。

ここでもう一度、海外旅行に行ったカップルの話に戻りたいと思います。

彼氏はこの時、態度と本心が違う状態でした。

彼女を待つ間、なぜか不安とイライラは募るのにそれを表現しなかったため、彼女は「何か様子変だなぁ」と思っても彼が何を考えているのか分からなかったのです。

このように多くの人は色々な理由で本心を隠そうとします。

しかし私たちが俳優でない限りネガティブな感情を100%隠すことは難しいので、それが伝わって相手を困らせてしまうのです。

 

自分ってどんな人?

それでは、自分の本心を率直に表現すれば、誤解は生まれないのでしょうか?

もちろんそうなんですが、実は本当の問題は他にあります。
それは…思ったより人は自分の感情を分かっていないという事です。

空港での彼氏もそうです。

なぜ自分がイライラしてしまったのかについてキチンと分かっていなかったのです。

自分が「どんな」ポイントで「なぜ」イライラしてしまうのか分からなかったため、彼女にも自分の本心を言い出せず、結局矛盾した態度をとってしまったのでしょう。

つまり「正直に表現する方法」が分からないのではなく、「自分が今どんな気持ちなのか」を正確に分かってないのです。

それは水面下にある自分の氷山がどうなっているのか、自分でも分かっていないと言う事です。

次の記事では「自分の感情をキチンと把握する方法」と、それをどう伝えれば良いのか一つずつお話していく予定です。

普段「自分の気持ちが分からない」という方は、必ずチェックしてくださいね^^

次の記事もお見逃しなく!

 

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キリン女子の一言

皆さんは自分の気持ちを知っていますか?