許してくれない
皆さんは、もし恋人がちょっとした失敗をしてもすぐに許してあげられますか?
同じ過ちでも恋人を許せるまでにかかる時間は、人それぞれです。
心が広くてすぐに許してあげる人もいれば、ちゃんと謝ってもらうまでは許せない人、また深く反省してほしいだけに何度も謝ってもらう人など…
しかし、これらに当てはまらない人もいます。
それが「許すこと」に抵抗感を抱いている人です。
このような人は、些細なことでも簡単には許さないというのが特徴です。
一体なぜでしょうか?
なかなか許せない人
亜州大学の心理学科シン・ヒチョン教授は「他人をなかなか許せない人」について研究を行っていたところ…ある不思議な事実を発見しました。
それは、許せない人の多くが実は相手を許す「気持ち」はあるということです。
ただその気持ちをうまく「行動」に移せないだけなのです。
それならなぜ、許す気持ちはあるのに行動に移せないのでしょうか?
同情しなければ良かった…
シン教授はその理由を「許すことを恐れているから」だと話しています。
心理学ではこのような性向を「同情に対する恐怖 (fear of compassion for others)」というのですが…
これは言葉通り「他人に同情することを恐れる」という意味です。
このような傾向を持った人たちは、相手を手助けしたら逆に利用されて自分が傷つくかもしれない…と考えてしまうと言います。
このような「同情に対する恐怖」は、幼少期に負った心の傷によってできた可能性があります。
ただ純粋な気持ちで両親や兄弟、友達に同情したことが認めてもらえなかったり、逆に利用されてしまった経験がある場合は更に深刻になります。
当然幼い心は傷つき、その記憶のせいで簡単に他人に心を開けなくなり、許すことをも恐れるようになってしまうのです。
そんなに許せないの?
問題はこのような姿が、他の人から「キツイ性格」「心の狭い人」に見られがちだという事です。
そのため普段から人間関係においてストレスを感じやすく、憂鬱になりやすいと言います。
(キム・ヒヨン、 2004)
しかし「同情に対する恐怖」はその人の心の奥底に根付いているため、そう簡単に変わる事はできません。
それなのに恋人から「心が狭い」などと言われると、相手に対しての警戒心だけが更に深まりどんどん許せなくなってしまうのです。
「許すこと」ができなくなると、ますます相手との距離も遠くなっていきます。
それでも恋人だから!
では「同情に対する恐怖」を抱いている人が許すことに対する恐れを失くし、人を信じれるようになるには一体どうすればいいのでしょうか?
心理学界では「許すこと」へのポジティブな経験をできるだけ多くさせてあげる事が最も大切だと言います。
なぜなら、過去の苦しい思い出のせいで「許すこと」自体に抵抗感があるからです。
そして恋人として簡単にできる方法は、まず自分が「相手に同情し、許す姿」を行動で示すことです!
もし相手がちょっとしたミスをしたら、相手の立場を理解してすぐに許してあげましょう。
「大丈夫だよ。分かってるから気にしないで^^」と。
このようにして「恋人を許すことを恐れなくていい」と言うことを見せてあげるのです。
そして、相手への「信頼」も一緒に示すことが大事です!
自分の過ちは…
次に「お互い許してあげる事」が重要となります。
この方法は実際に「他人を許す」ための治癒プログラムとしても使われています。
この記事を読んで「同情に対する恐怖」があるかもしれないと思った方は、ぜひ恋人と一緒に試してみてください^^
まず各自、相手に謝りたい出来事を思い浮かべ、全て書き出します。
そして、その「謝りたいリスト」をお互いに共有しましょう。
このときに「ゴメンね」と言う気持ちを込めた「小さなプレゼント」も一緒に渡すのです。
最後に、謝りたいリストにのっていることを「もう許すよ」という手紙をお互いに書きあってみて下さい。
これは「手紙」を通してお互いを許し合える方法なので、「同情に対する恐怖」を抱いている人でも安心して心を開けるでしょう。
ある意味、許し方の練習とも言えますね!
だからそうだったんだ!
些細なことでも恋人がなかなか許してくれないのであれば、
もしかしたら恋人は過去に何らかの傷を負っている可能性があります。
過去に負った傷は、今の恋愛スタイルにダイレクトに反映します。
ですので、どんな恋愛スタイルなのかを客観的に把握できる「恋愛スタイル診断」でお互いに対する理解をより深めてみてはいかがですか?
お互いを理解できれば、心の距離もグッと近づくはずです!
けろっぴーの勧誘の一言
許すのも練習が必要!