自己犠牲
大好きな人のためなら自分を「犠牲」にしてもいいと思った事、ありませんか?
好きでもないアクション映画を一緒に見に行ったり、自分では頼まないメニューを食べに行ったりするなど…
好きな人に役に立ちたい!喜んでもらいたい!という思いで、自分を犠牲にしてまで頑張っている方もいると思います。
しかし、相手のために尽くしても実は2人の関係には何の役にも立たない…としたら、悲しくなりますよね?!
イ・インス心理相談研究所の李博士は、自己犠牲する恋愛とその満足度について研究し、面白い事に気づきました。
それは「多くのものを犠牲するカップル」だからといって、普通のカップルより幸せな訳ではないという事です。
じゃあ、前回の記事で言ってたことって何?って思った方もいるかも知れませんが、これは自己犠牲の度合いによります。
(参照:犠牲になることは悪いこと?恋人に尽くすと絆が深まる理由)
自分を見失う恋愛
相手のために多くの事を自己犠牲しすぎてしまう人は「自主性」を失いやすいと言います。
最初は大好きな人に好かれたい、喜んでもらいたいという思いで自分より相手の気持ちを重視して尽くそうとしますが、
だんだん相手のために尽くしている「自分自身」に満足するようになってしまいます。
「ここまで尽くせるなんてすごい、これこそ本当の愛じゃない?私はこの人の事が本当に大好きなんだ!」
と思い込み、もっとたくさん尽くそうとします。
自分の時間や自分の趣味などが少しずつ無くなってしまっても、とにかく相手の為に尽くしてしまうのです。
なぜなら相手のために尽くし続けないと、嫌われてしまうかもしれないという不安を無意識に抱いているからです。
しかし、これはただ「自分の愛を証明する行為」に過ぎません。
本来の犠牲とは「相手のために思いやる行為」なのに、このように自分の気持ちを表現するために間違った「犠牲」を義務的に続けていたら自分自身の「恋愛満足度」が下がってしまいます。
自主性を取り戻す事
自分の恋愛満足度が多少下がったとしても「相手が満足しているなら気にしなくてもいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、それは間違った考えです!
この研究の実験結果でも、
パートナーのために自己犠牲したからといって相手の恋愛満足度は上がらなかったのです。
実は相手は恋人が自分のために犠牲を払っているという事に気付いていないことがほとんどなのです。
だから犠牲になった方も「相手のために何かをしてあげた事によって得られる満足感と幸福感」を感じる事が出来ずに満足度が下がってしまうのです。
そこで李博士は、何より「自分がどんな気持ちで犠牲を払おうとしているのか」を振り返ってみることが大事だといいます。
もし「してあげなかったら嫌われるかも…」と思っているのならば…一旦立ち止まって犠牲の度合いを「調整」する必要があります。
このような思いで尽くしているなら、
「自己犠牲的」な恋愛にのめり込んでしまっているというサインですから。
大事なのはマイライフ
何より大事なのは、根本的な問題を解決することです。
今まで自分を犠牲にして恋人に合わせていたなら、これからは少しずつでも「自分のペース」を取り戻していく必要があります。
例えば恋愛を優先していたせいで、先送りにしていた自分のやりたいことや会えなかった人たち、行きたかった一人旅に出かけるのもいいでしょう。
また、あなたが本当に思っている事を素直に相手に伝える事も大事です。
嫌な事を嫌だと言えないのは、ただ逃げることに過ぎないのです。
断る事が申し訳ない、相手のためになんでも我慢するということは、優しさではありません。ただ自分をよく見せたいための媚びです。
それに、恋人に自分の気持ちを正直に打ちあける事で、きっと2人の絆はより深まるはずです。
無理せず気負わず、自然体で付き合える間柄の方が一番ですから!
恋人のための犠牲も結局は「自分の幸せ」のためのことだと是非覚えておいてくださいね。
けろっぴーの勧誘の一言
自己満足するために尽くすのは犠牲じゃない!