恋愛の悪循環

前回の記事で感情のコントロールに4つのタイプがあることをお伝えしました。
(参照:感情に飲み込まれやすい人に共通する2つの特徴)

アンビバレンス

その中でも、感受性が強い上にその感情が自分でも理解できず「感情に振り回されてしまう人」「圧倒タイプ」と言いましたよね!

アンビバレンス

このタイプの人は、他の人よりも自尊心が低く、恋愛においても喧嘩や別れの時に人の何倍も大きな打撃を受けやすいと言います。

そこで今日は「圧倒タイプ」の人が「恋愛」において、どんなトラブルを起こしているのか、その原因について詳しく見ていきたいと思います。

 

感情日記を書いてみよう

ソウル大学のミン・ギョンファン教授は「圧倒タイプ」の人の恋愛における問題について詳しく探るべく、学生238名に「感情日記」を書くよう指示しました。

感情日記(Emotional Diary)とは、その日に起きた出来事を書き、その時感じた気分や感情を細かく記録するもので、

心理学の研究や治療にもよく使われる方法です。

アンビバレンス

圧倒タイプではない人たちは、このような日記を書いていました。

「彼女からLINEの返信が来ない。
最初は少しイライラしたけど、既読にもならないから何かあったのかと不安になった。
夜になって返信が来て、話を聞いたら家の都合で連絡できない状況だった事が分かって安心した。

でも、連絡がない間寂しかったし、すごい不安になったから、
これからは連絡できない状況になるって分かってるなら、予め教えて欲しいと伝えた。」

一方、同じ状況でも圧倒タイプの人はこう書いていたのです。

「彼女からLINEの返信が全然返ってこない。
無視されてる気がしてイライラしたけど、何か事情があると思って我慢して待ってた。
でも、あまりにも返信がないから

「もしかして事故に遭ったのでは?」
「他の男と遊んでるのでは…?」

と変な想像ばかりしてしまい、また一人でイライラしたり不安になった。
もう一回連絡しようかと思ったけど、面倒くさがられるかもと思ってやっぱりやめた。

結局夜になって返信が来たけど、俺をこんなにも待たせた気持ちを相手にも味合わせようと、ちょっと仕返しのつもりで次の日に返事した。
でも話を聞いたら、その日は連絡できない事情があったことが分かった。
バカみたいに一人で悩んで誤解してた…こんな自分が嫌だ。」

比べて読んでみると、圧倒タイプの人とそうでない人の日記に大きな違いが見えますよね。

この日記を分析してみると、圧倒タイプの人にだけ見られる特徴が2つ見つかりました。

 

1.アンビバレンス

アンビバレンスとは、一つの物事に対して、相反する感情を同時に持ったりする事です。

相手の話が嘘っぽいなと思っても、本当かもしれないと信じようとしたり、
すごく腹が立つけど、腹を立てるほどの事じゃない気もしたり…

自分でも自分の感情に確信が持てない混乱状態の事を言います。

これは、自分の気持ちを落ち着かせるために無理やり反対の感情を作り、激しい感情を調節しようとするため起こるそうです。
(Gohm, 2003)

アンビバレンス

そして、このアンビバレンスは人の行動をおかしくさせます。

あれじゃない、これじゃない…と自分の感情に答えを出せず混乱してしまうからです。

結果、恋人や他人に気まぐれで変な性格だと思われてしまうのです。

 

2.感じる感情が多い

圧倒タイプではない人は、恋人から連絡が来ないと「怒り」や「不安」など、感じる感情は1~2個ほどなのに対し、

「圧倒タイプ」の人は、2倍以上の4~5個の感情を抱いていると言います。

つまり、元々感じる「マイナス感情の数」が多いと言う事です。

アンビバレンス

怒りや不安だけでなく、
疑い、羞恥心、後悔、罪悪感など…様々な感情を同時に感じてしまうのです。

しかし、人は一度にこんなに多くの感情に耐えることは出来ません。

それに、その多くの感情を整理することも出来ないため、結果的に他人に強い態度で接してしまうのです。

でも、さらに問題なのはその後です。

感情をコントロール出来ず恋人と喧嘩をしてしまった時、このタイプの人は間違った方法でその状況を乗り越えようとしてしまうのです。

 

感情を抑えられないから…

圧倒タイプの人は、喧嘩をしてあらゆる感情が入り組んでいる時、その状況から「回避」しようとしてしまうと言います。

圧倒タイプでない人は、恋人と喧嘩した後、
「自分が誤解しているのでは?」と自分自信に問いかけたり、
恋人ときちんと話をして積極的に問題を解決しようとしますが…

圧倒タイプの人は、
恋人と連絡を取らずに避けたり、酔うまでお酒を飲んで忘れようとしたり…
問題を解決しようとせず、逆に問題から逃げてしまうのです。

 

アンビバレンス

これは、心理学の実験結果でも証明されている事実です。

自分の感情を理解できずその感情に振り回されていたら、このように行動してしまいやすいのです。

これでは当然、別れに繋がってしまいますよね。

 

悪循環の連続…

積極的に問題を解決しようとせず避けてしまえば、恋人に別れを告げられるのも時間の問題です。

そして、別れを切り出されたら人一倍悲しみを強く感じ、その悲しみから抜け出すことも出来ず…悪循環を作ってしまいます。

なぜ圧倒タイプがこのままの状態でいてはいけないかもう分かりましたよね?

なので、この圧倒タイプから感情をコントロール出来る「情熱タイプ」に変える方法を次の3編でお教えします。

とても大事な内容なので、必ずチェックしてくださいね!

P.S

恋人に感情的に気持ちをぶつけてしまったことはありませんか?

それをチェックするために<LINE変化分析>で今までのトーク内容を確認してみてはいかがですか?

これは、恋人とのLINEの内容から「急上昇ワード」や「話題」を見つけ、あなたの口癖や二人の話題がどのように変わっていっているのかを知ることが出来ます。

もしあなたが無意識に相手を傷つける言葉をよく使っていたのならば、この急上昇ワードに出てくるかもしれません…

でも、自分の知らず知らずに出ていた感情を知れたら、これからは気をつければ良いだけですから!

怖がらずに一度診断してみてください!!


けろっぴーの勧誘の一言

問題を避けてなかったことにするのは解決ではない。