#小説で読む恋愛

アラン・ド・ボトンの恋愛小説「恋愛をめぐる24の省察」には特別ロマンチックな設定はありません。

平凡な「主人公」平凡な女性「クロエ」に出会い、平凡な恋愛をして別れるというシンプルな話です。

まるであなたと好きな人、または好きだった人との恋愛と同じように。

男と女が出会い、恋に落ちて別れるまでの過程…

今日は、2ページ目を見ていきましょう。

(1ページ目)

 

恋に盲目

 

恋に盲目

恋に盲目

ロンドン行きの飛行機の中で偶然クロエに出会い、すぐに恋に落ちた「僕」。

話をしながら彼女を知っていく中で、いくつか彼女の短所に気付いてしまいました。

- 途中で話をやめる
- イヤリングがオシャレじゃない
- 冗談があまり面白くない
- たまに不満をぶつぶつ言う

短時間でこんなにも短所に気づいてしまったのなら…
もしかして、クロエへの気持ちはもう冷めてしまったのでは…?(゜o゜;

恋に盲目

 

…そんな心配は全くありませんでした(^o^)

彼女の言葉遣いがちょっと気になっても、ファッションのセンスがなくても彼には全く関係がありません。

どんなに否定的な要素があっても、彼は「彼女が可愛くて仕方がなかった」のです。

恋に盲目

つまり、この時すでに「僕」の中では彼女が完璧で自分の理想の女性になっていたという事!

 

周りが見えてないって?

恋に落ちた相手を理想化することは珍しい事ではありません。

誰でも相手に盲目になったら、このように考えてしまうものです。

恋に盲目

心理学の研究によると、人は好きな人の外見を45%、性格を18%も他の人よりも高く評価すると言います。
(Solomon, Brittany C., 2014)

クロエに恋した「僕」は、彼女のおしゃれとは言い難いイヤリングが、実物よりも45%も可愛く見えていたという事です。

恋に盲目

さらに、もっと興味深い事があります。

それは…
「自分にはクロエが完璧に見えるけど、他の人はそう思っていない」という事を「僕」自身が分かっているということです。

心理学者は、これこそが盲目状態の驚くべき力だと言います。

恋に盲目

相手の欠点を分かっていながらも、堂々と「それでも愛おしい」と言えるくらい相手のことが好きなのです。

 

恋に盲目

 

もっと好きになる

きっと「僕」は、しばらくクロエへの愛から抜け出せないでしょう。

盲目状態になった人は相手を理想化しているため、
時間が経てば経つほど、相手がますます魅力的に見え、好きな気持ちが長く続くと言いますから。
(Sandra L. Murray, 1997)

恋に盲目の状態って本当にすごいですよね。

恋に盲目

クロエにどっぷりはまってしまった「僕」…
果たしてこれからどんな物語が待っているのでしょうか…?

その話は…3ページに続きます。

次のページでお会いしましょう。

p.s.

恋に盲目状態というのは、137編の心理学論文が証明した<長続きする恋愛の条件>10項目の中で最も大事な要素だと言っています。

この盲目状態の度合いが恋愛が長続きするかどうかのカギになってくるのです!

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シアバターの一言

皆さんの恋愛も長く長く続きますように♡