美人やイケメンの横にいるとイカになる？

イカになる？！

「映画館から出てきたら、彼氏の顔がイカになっていた！」とある映画鑑賞の後のコメント。
イカになるってどういう意味でしょう？

韓国の若者の間では、「イカ」は「ブサイクな人」を指します。例えば、美男美女の隣りにいると「自分がイカみたい」と表現するそうです。自分をイカに例えるのは自虐ネタとしては面白いですが、周りからもそう思われるのは嫌ですよね。

実際に、韓国のネット上に出回っている写真を一枚持ってきました。イケメンたちが勢ぞろいしているこの写真の真ん中に、一般男性を入れてみると、実際よりもブサイクに見え、ガッカリするんだとか！
（勇気がある人は是非自分の写真を入れてみて…！）

このように外見が優れた人の近くにいることで実際よりもブサイクに見えてしまう事を「イカ効果」と呼ぶそうです。

本当に「イカ効果」は存在するのでしょうか？

チャーリーズ・エンジェル

モンタナ州立大学、心理学科のケンリック教授は本当に美人やイケメンの存在が、他人の外見の評価に影響を与えるのかを調べるために、興味深い実験を行いました。

実験対象は、学生寮のロビーに集まってテレビを見ていた男子大学生でした。

この実験の助教は、テレビを見ている大学生のところへ行き、ある女性の写真を見せながら

「みんな、テレビを見てるのに邪魔してごめん！僕の友達がかわいい子を紹介してほしいって言ってるんだけど、この子で大丈夫かちょっと見てくれる？」

と言い、彼らに外見を評価するように頼みました。

この実験の興味深いのは、その時に学生たちが見ていたテレビ番組でした。

男子学生の半分は、助教が外見の評価をお願いしたとき、当時放送されていた人気ドラマ「地上最強の美女たち！チャーリーズ・エンジェル」を見ていました。

残りの半分は、「チャーリーズ・エンジェル」ではない別の番組を見ていました。

さて、見ていた番組によって、外見に対する評価は違ってくるのでしょうか？

引き立て役どころじゃない

男子学生の外見評価点数を分析した結果、「チャーリーズ・エンジェル」を見ていた学生たちが、本当に一番低い点数を付けたのです。

同じ女性の写真であったにも関わらず、「チャーリーズ・エンジェル」を見ていたという理由だけで、
16％もよりブサイクに見えていたのです。

ケンリック教授！これがイカ効果ということでしょうか？！

「イカ効果は本当に存在するのです。これは心理学では「対比効果(コントラスト効果)」と呼ばれる現象です。」

「対比効果は、先に提示された物と、後で提示された物の差が実際よりも大きく認識される現象を意味します。」

「すなわち、チャーリーズ・エンジェルを見ていた男子学生たちは、ドラマに登場する美人女優たちをすでに見てしまっていたため、その後見せられた普通の外見の女性が実際よりもブサイクだと感じたのです。」

じゃあ、もし合コンにかわいい子を連れて行ったら、自分は引き立て役どころかブサイクって思われちゃう………？！

危険！接近禁止

ケンリック教授はその後何度か同じような実験を行いましたが、毎回同じ結果でした。

本当にイカ効果は存在していたということです！

それだけではありません！
人は美人やイケメンである同性を見ると、自分自身の外見により否定的な感情を持つのだと言います。

それじゃあ、美人やイケメンには近付かない方がいいってこと？

心配しないで！

美人やイケメンの友達がいるけど、これからは一緒に遊ばないようにしないとなんて考えた方はいませんか？
そんな必要は全くありません！

人の魅力は、 その人がどんな服を着ているか(赤色が女性を魅力的に見せる)、どんな表情を浮かべているか、そしてどんな時計を付けているのか(簡単に好感度を上げる方法)によっても違ってくるのです。

今日紹介した対比効果(イカ効果)は外見に対する評価に影響を及ぼす数多くの要因の一つに過ぎないのです！

特に今恋人がいる人は、もっと心配する必要はありません！

アムステルダム大学の研究によれば、カップルは恋人が一番かっこよく、そしてきれいに見えるのです。
(参考：恋人を過大評価していませんか？ )

愛の力があれば、対比効果なんて簡単に無視できてしまうとも言えますね！

今日「対比効果」を通して、自分に友達がいない理由がわかった気がします！！！
まぁ、俺はイケメンに生まれたからそういう運命なんだ。これくらいは我慢しないとね！！

へへっ（ドヤッ）

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