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遠距離恋愛に危機が訪れる瞬間は?

2016年8月2日

会いたくても会えない

普通「デートの回数」は二人の関係満足度には大きい影響を与えることがわかっています。そのため、たまにしか会えない遠距離恋愛は、関係満足度に悪影響を与えることで、知られています。

しかし、2006年、遠距離恋愛について研究していたオハイオ州立大学のスタッフォード教授は、正反対の調査結果のせいで混乱に陥ります。
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122組のカップルを対象にした調査で遠距離恋愛をしているカップルが、近くに住んでいるカップルより、満足度の高い恋愛をしていることが分かったからです。

遠距離恋愛なのに、満足のいく恋愛ができるなんて、どういうことでしょうか?

 

会えないから良いの!

スタッフォード教授は、調査結果を綿密に検討しました。

実際に遠距離恋愛をしているカップルは、すぐ会える距離に住むカップルよりお互いを想い合い、意思疎通ができていると感じていました。

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教授は、このような結果となった原因を探っていたところ、特に遠距離恋愛をするカップルにひときわ強く現れる現象を一つ見つけました。

それは、「理想化(Idealisation)」でした。

理想化とは恋人を実際の姿より、より理想的に認識することを言います。
あばたもえくぼ状態とも言えます。

実際に2週間に一回しか会えない遠距離カップルは、毎日会うカップルに比べて平均的にお互いを20%も理想化して考えていることが分かりました。

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つまり、遠距離恋愛をするカップルは、普通のカップルより相手を理想化する傾向が強く現れ、より満足出来る恋愛をするということです。

彼らはあまり会えないので、相手の些細な日常や習慣まで詳しく知ることができません。

当然相手の好ましくない所や短所まで見ることは難しくなります。その反面、自分の魅力的な姿は簡単に見せられます。
(オハイオ州立大学、スタッフォード教授)

つまり、遠距離恋愛の最大のメリットは、「頻繁に会えないこと」だとも言えます。

それでは、私たちは今からでも恋人に会う回数を減らすために努力すべきなのか?もちろんそうではありません。

 

遠距離恋愛の危機

人は普通、遠距離の危機は、長い間会えない時に訪れると考えます。

しかし研究によると遠距離恋愛の危機は二人が頻繁に会えるようになった時、訪れる場合が多いそうです。
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スタッフォード教授は200組のカップルを2年間追跡し、このような事実を見つけました。調査した結果、カップルは遠距離恋愛を終え、近くに住めるようになると、別れる確率が2倍も増加していたのです。

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再び近くに住めるようになったら、二人が遠距離恋愛をしていた時に比べてより頻繁に会えるようになります。

この時、二人は初めてお互い本当の姿を発見するようになり、自分が描いてきた理想的な姿と違うところを感じるようになる場合があります。
(オハイオ州立大学、スタッフォード教授)

実際に遠距離恋愛を終えて、再び近くに住めるようになったカップルの40%は「相手の知らなかった部分に気づいた」と答えました。

さらにこの新しい発見は、定的な発見が肯定的な発見より約4倍多かったのです。

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結局、ある程度の理想化は離れている間、二人の関係を心強く守ってくれますが、過度な理想は、実際の姿とのギャップ作り出し、むしろ二人の関係に悪影響を及ぼしたのです。

 

遠距離恋愛で大切なこと

遠距離恋愛を始める前から長く付き合っていたカップルは心配する必要はないと思いますが、そうでない場合は過度な理想化警戒する必要があります。

そのため、スタッフォード教授は遠距離恋愛をする人ほど、自分の長所と短所について正直にさらけ出す必要があると強調します。

そして普段頻繁に会えなくても日常的な会話(everyday talk)を通じてお互いの本当の姿についてもっと分かり合う必要があると言います。
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何より大事なのは、できるだけ直接会える回数を増やすことです。

実際に遠距離恋愛の時に、直接会う回数が多ければ多いほど再び近くに住めるようになった時、関係がより安定的に変わったと言います。

もちろん簡単ではないでしょうが、できるだけ直接会える機会を増やしてください。会う回数を重ねることは、二人の関係を維持するのに役に立ちます!
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実際、はるか昔から遠距離恋愛は存在していました。多くのカップルが離れていても、関係を守り、愛し合ってきました。

二人の距離が離れていることが、障害になるのは確かですが、それは恋愛をするとき生じる様々な問題のうち一つであり、克服できないほど大きいことではありません。

恋愛の科学は、全ての遠距離恋愛を応援します!


参考文献
* Stafford, Laura, and Andy J. Merolla. “Idealization, reunions, and stability in long-distance dating relationships.” Journal of Social and Personal Relationships 24.1 (2007): 37-54.


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最先端ハムスター

恋愛論文を耽読する社会学徒。愛を求める同時に距離を置きたがる警戒心が強いです。このような自分の二面性に非常に戸惑うときもあります。とにかく、恋愛できない理由は、重力のせいです。

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