この記事は「怒りが収まらない!?気持ちを抑える方法と関連した記事です。

まだ読んでいない方は、そちらの記事から読んでみてください。

 

ピンケル教授の新たな実験

前回の実験でピンケル教授は、自己統制力がキレやすい性格と密接な関係がある、という事実を明らかにしました。

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ピンケル教授は自己統制力を高め、キレやすい性格を根本的に直す方法はないのか探すために、新たに実験を行いました。

まずピンケル教授は40名の参加者を募集し、3つのグループに分けたのち、それぞれのグループにミッションを与えました。

 

グループA.身体統制訓練
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Aグループには利き手と反対の手を使う訓練をさせました。

例えば、(右利きの場合)
- 左手で歯磨き
- 左手でドアを開ける
- 左手で物を持つ
等の日常的な事をさせました。

 

グループB. 言語統制訓練
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Bグループには話し方を変える訓練をさせました。

例えば
- 「私は~」から話し始めない
- 略語は必ず正式名称を使う
(「スマホ」→「スマートフォン」)
- 標準語を使う
等普段の言葉遣いを変えさせました。

 

グループC.何もしない
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CグループはA、Bグループとの差を比較するために、ミッションを与えませんでした。

2週間後、ピンケル教授は参加者たちを再度呼び集め、キレてもおかしくない状況に直面した時の反応についてアンケートを行いました。

誰もがキレてしまいそうな20個の状況リストを見せた後、このような状況でどれだけ攻撃的な反応を見せるか尋ねたのです。
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例えば、このような状況です:

1. 恋人が自分を必要以上にからかった。

2. 恋人が自分のことを完全に見下した態度を取った。

3. 恋人の浮気現場を目撃した。

ピンケル教授は参加者たちのアンケート結果を集め、各グループ毎に回答を比較しました。

どんな結果になったと思いますか?

 

意外な効果

予想外の結果が出ました。

ちょっと変わった訓練をしていたAグループとBグループは、何もしなかったCグループよりも攻撃的な傾向がかなり低くなりました。
しかも、こんなにも差が!

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不思議なことに身体統制訓練と言語統制訓練をしたグループは攻撃的な反応が30%程度も少なかったのです。

ピンケル教授、あの訓練は一体何だったんですか?

「実際、A、Bグループがした訓練は自己統制力を強化するための典型的な練習だったのです。」

「A、Bグループは普段無意識的に行っている行動を意識的に変えなければなりませんでした。体に染みついた言葉や行動をコントロールするには自己統制力が必要になります。そのため、自然と自己統制力をたくさん使っていたのです。」
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「A、Bグループは2週間、繰り返し自己統制力を使うことによって、運動をして筋力を強化するのと同様に、自己統制力を自然と強化することができ、
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より強化された自己統制力を利用し、キレてしまいそうな状況でも、簡単に怒りを抑えられるようになったのです。」

あぁ!そうなのですね!
このような方法でキレやすい性格が直せるなんて、想像もできませんでした!

 

キレやすい性格を直そう!

多くの人がキレやすい性格は問題だとはわかってはいるものの、元々こんな性格だから直せないと思っているようです。性格は簡単には変えられないと考えますよね。

しかし、ピンケル教授の実験によれば、キレやすい性格は、訓練と練習を通して、確実に直せる習慣のひとつでしかないのです。

自己統制力を高めるためのメンタルトレーニングさえすれば、だれでも克服できるのです。
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そのような意味でもピンケル教授が自己統制力を高めるためにしたメンタルトレーニングを今から詳しく紹介します♪

自分自身がキレやすい性格だと自覚していたり、恋人がキレやすい性格だったり、周りによくキレる人がいるのなら、とても参考になると思います!

 

<ピンケル教授の自己統制力トレーニング法>

#1. 身体トレーニング

利き手とは反対の手で下記のような日常的な行動をする。

  • 歯磨きをする。
  • ドアを開ける。
  • 箸を使う。
  • ハサミを使う。
  • ライターを点ける。
  • 物を持つ。
  • パソコンのマウスを使う。
  • コップで水を飲む。
  • 上記の項目を隔日行う。
  • 行動をした日には短い日記を書き、恋人と共有する。

 

#2. 言語トレーニング

普段の言葉遣いを意識的に変える。

  • 「うん」の代わりに別の誠意のある言葉で返答してみる。
  • 「いいや」という言葉は、反対の意見を述べる時にのみ使う。
  • 言葉の終わりをあやふやにせず、最後まではっきりと言う。
  • 「私は~」から始まる言葉は使わない。
  • 流行語や俗語は使わない。
  • 略語(例:スマホ、スタバ等)は使わない。
  • 午前8時から午後6時まで、上記の項目を行うこと。
  • 行った日は短い日記を書き、恋人と共有する。

一度、挑戦してみてはどうですか?