妊娠とセックス
妊娠するとセックスの回数が減る夫婦が多いと言います。
(参照:気になる妊娠中のセックスライフ)
しかし夫婦関係の専門家たちは、妊娠した時こそより積極的にセックスする事をオススメしています。
そこで今日は、有名な性心理学者であるステファニー・ビューラーと医者のアリス・フォスナイトのインタビューを参考に、妊娠中のセックスに関する4つの誤解を解いていこうと思います!
「必ずしも全ての女性の性欲が低下する訳ではありません。」
-性心理学者 ステファニー・ビューラー
出産直前である妊娠後期を除けば、女性の性欲が大幅に低下する事はないと言います。
つまり、妊娠中であっても女性もセックスを楽しめる状態であると言う事です。
しかも、妊娠中の女性は生殖器に血流がよく流れ、膣とクリトリス、外陰部などが敏感になるため、身体的にオーガズムを感じやすい状態なのです。
人によってはこれを不快に感じる人もいますが、むしろより興奮する人もいると言います。
更にバクテリア感染に対抗するために愛液の分泌が増加するので、セックスするのに良い状態になるんだとか…!
「何の問題もありません。」
-泌尿器科医師アリス・フォスナイト
医者が「控えましょう」と言わない限り、セックスをどんなに楽しんでも大丈夫です。
子宮の壁の筋肉と羊水が胎児を包み保護してるため、ペニスが胎児に無理な刺激を与える事はありません。
挿入している間、子宮が動くような感覚があるかもしれませんが、子宮は元々動く器官であり、実際に妊娠中にもよく動きます。
それに、女性がオーガズムを感じるとホルモンが鎮静され血液循環もよくなるのですが、これは赤ちゃんの健康にも良いのです。
「もし痛みを感じるのならば無理はせず、挿入セックス以外の方法を探してみて」
-性心理学者ステファニー・ビューラー
妊娠中、女性の体は毎日のように変わっていきます。
骨盤の筋肉が収縮したり、デリケートゾーンのトラブルでセックスで痛みを感じる場合もあります。
そんな時は絶対に無理してはいけません。
妊娠中のセックスが痛くて耐えられないなら、他の方法を見つけてください。
挿入が痛くて出来ないならローションや玩具を積極的に活用したり、指でクリトリスを愛撫するのもひとつの方法です。
たまに膣の出血にびっくりして過剰に心配する方がいます。
子宮の入り口が腫れている状態のため、セックス後に膣から出血する事もありますが、セックスした当日や翌日まで多少の出血があるのは正常なので心配しないでください。
「お腹を圧迫しなければ、色々な体位をしても大丈夫です。」
-泌尿器科医師アリス・フォスナイト
多くの夫婦が妊娠中には、女性がほとんど動かくて済む正常位でセックスしますが、実はそこまで体を気遣う必要はありません。
先程も言ったように健康な夫婦のセックスは身体に無理を与えないため、女性が積極的に動く「騎乗位」のような体位も十分可能です。
しかも騎乗位でセックスした夫婦は、妊娠中のセックス満足度が最も高かったと言う研究もあります。
(JT Lee, 2010)
また二人が横になって楽にできる測位もオススメです。
左側に横になれば、臓器の間から子宮の空間が確保され、心臓に向かう血管が塞がらないので更に良し!
それに、パートナーが挿入できる角度を調整できるのもメリットのひとつです。
これまで2人の専門家の見解を紹介してきましたが、いかがでしたか?
最後にステファニー・ビューラー博士の言葉を紹介して終わりたいと思います。
「『お母さん』という存在は、一人の『女性』というよりも『親』であり、セックスとはなんとなく似つかわないイメージがあります。」
「しかしそれは間違った考えです。女性は妊娠中も、母親になった後もセックスを楽しんで良いのです。」
「赤ちゃんを産む前の夫婦の性生活は、これから先幸せな家庭を築いていくのに重要な役割を果たしてくれるはずですから。」
P.S
セックスは挿入がすべてではありません。
愛撫だけでもパートナーを満足させる事ができます!
でも、いつもの愛撫だけでは満足できないかも?
新しい愛撫方法を知りたいのなら、恋愛の科学が作った「性感帯ガイドブック」を参考にして下さい!
妊娠中のセックスライフがいい意味でガラッと変わること間違いなしですよ♥
だいこんの一言
お腹に赤ちゃんがいる女性には心配事や不安がいっぱい!家族だけでなく周りの人も親身になって支えてあげましょうね!