読者の方から、恋愛相談のメールが届きました!
「彼女が1か月ヨーロッパに旅行に行くと言ってきました。彼女と1か月間離れ離れになるのがすごく寂しいし、不安です。1か月間、どうやって乗り切ればいいと思いますか?」
- ㅇㅇ様 (22歳、東京)
交際中に、様々な理由で離れ離れになることはよくある話です。
相談者の事例のように、長めの旅行、長期出張、転勤などが代表的な例でしょう。
もちろん、何事もなくうまく関係を保てるかもしれませんが、物理的な距離の変化は、実際に二人の関係に大きな影響を与えるという研究結果もあります。(Field, 1991)
なので、恋人と離れ離れになる状況に直面したとき、二人の関係をうまく保つためにはどうすればいいかについての実験を紹介しようと思います。相談の回答になると思いますよ!
しばしの別れ
ユタ大学心理学科のリサ・ダイアモンド教授は少しの期間離れ離れで過ごすとき、二人の関係にどんな変化が起こるのかについて実験を行いました。
ダイアモンド教授は、まず出張や旅行で4~7日程度離れ離れで過ごす予定のカップル42組を募集しました。
ダイアモンド教授はカップルたちに日記帳を1冊ずつ渡し、出発の1週間前から戻ってきた後の1週間、約3週間の日常を記録するように言いました。
カップルたちは日記に、その日の気分やストレスだったこと、どんなことがあったのか、よく眠れたかなどを記録しました。
また教授は、離れ離れで過ごした期間に、相手とどんな方法でどれだけ連絡を取り合ったかも一緒に記録させました。
さて、どのような行動を取ったカップルが離れ離れになっても、うまく関係を保てたのでしょうか?
電話の時間で気持ちも変わる??
ダイアモンド教授が調査したカップルたちの行動の中で、2人の関係にプラスに働いたのは「電話で長めに話すこと」ただ一つでした。
あまり電話で話をしなかったカップルは、離れ離れの期間に気分が大幅に落ち込み、恋人が戻ってきても、離れ離れになる前ほど回復しなかった一方で、
電話で長めに話したカップルは、離れ離れになった期間も、気分の変化はほぼ見られず、恋人が戻ってきた後はむしろ気分が上がりました。
ここで言う「長めの通話」の時間はどのくらいでしょう?
実験に参加したカップルの1日の平均通話時間は12分で、通話時間が短かったカップルの平均は1日4分、通話時間が長かったカップルは1日平均20分でした。
どうして、このような差が生まれたのでしょうか?
会話の重要性
毎日のように顔を合わせ話をし、常に一緒にいた恋人の抜けた穴はそう簡単には埋まりません。
実際、このような時の寂しさは、日頃の些細な出来事を話し、共有することができないため感じるのです。
メールやメッセンジャーは単なる情報伝達に過ぎないため、このような寂しさは埋まりません。
さらに、すぐに 相手の反応を確認できない一方的なコミュニケーションであることも、短所のひとつでしょう。
でも、20分を超える長めの通話では、その日の出来事、感じた事や考えたことなど、他愛もない話ができるため、 会って話すのとほぼ同じ効果があります。
ダイアモンド教授は長めに電話で話すことが、実際に会って話をする代わりとなる唯一の方法だと強調しています。
ちょっとした配慮を!
別の研究によれば、カップルが一時的に離れ離れで過ごさなければならない時、旅立つ方と残される方が感じる寂しさはそれぞれ違うといいます。(Fisher & Stoneman, 1998)
旅立つ方は、全く新しい環境で、全く違う日常生活を送るため、寂しさはそこまで感じません。特に、楽しみにしていた旅行の場合は、さらにそうでしょう。
でも残された方は、同じ環境と日常で恋人だけがいない…恋人の抜けた穴がより大きく見えてしまうのです。
もちろん、出張であれ旅行であれ、しなければならないことも多く、自分自身も楽しむ時間もないのに、残された方を配慮するということは決して簡単なことではありません。
いつも以上に忙しく、連絡する時間もあまりないのもわかります。
でも、一人残され寂しく感じている恋人を思えば、寝る前やちょっとした合間に、電話で20分程度他愛もない話をする時間を作る努力は必要でしょう。
忙しくて連絡する時間がないという理由で、メールやメッセージだけで連絡を取り十分だと考えるのは、少し自分勝手ではないでしょうか。
関係をうまく保つ秘訣は「会話」と「配慮」だということを忘れないでください。
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