浮気する理由
恋人の浮気は、二人の関係を脅かす深刻な問題であると同時に、かなり高い割合で起こります。
正確な統計を出すには難しいテーマですが、アメリカの研究によると既婚者の30~60%が結婚生活の中で一回以上は浮気をするそうです。(Buss & Shackelford, 1997)
では、なぜ浮気をするのでしょうか?ネットの世論の言葉を借りると、その人達が「最低」だからですよね。でもそう言ってしまうと、全人類の75%が最低な人間になってしまいます。
人間関係を研究する心理学者たちは浮気をする理由やその内容について様々な研究を行ってきました。
今日は、浮気についての論文を紹介します。チョコレートクッキーのせいで浮気した事例を見てみましょう。
大根とチョコレート
モンマス大学・心理学科のナタリー・シロッコ教授は、恋人がいる大学生の男女を対象に浮気に関連する興味深い実験を行いました。
実験室に到着した被験者の前には二つのお皿が置かれていました。
一つ目のお皿には、四角に食べやすく切った大根が入っており、
二つ目のお皿には、焼きたての チョコレートクッキーが入っていました。
シロッコ教授は、被験者たちを二つのグループに分けました。
Aグループには、「大根を3個食べてチョコレートクッキーは食べないでください。」と指示し、
Bグループには、「チョコレートクッキー3枚だけ食べて大根は食べないでください。」と指示しました。
そして、オンラインで合コンをすると言って、違う場所で初めて会う異性とチャットをさせました。
(実は、チャットの相手は、研究チームが雇ったアシスタントでした。)
このアシスタントは、台本に基づいて10分間チャットをした後、被験者にこのように言いました。
(被験者たちには皆、恋人がいるということを忘れないでください。)
「もしよろしければ、電話番号を教えていただけますか?チャットしていたら、もっと話したくなりました。」
AグループとBグループの反応はどのように違っていたでしょうか?
もう我慢できない!
驚かないでください。
大根だけ食べ、目の前のチョコレートクッキーを我慢するしかなかったAグループの人々のなんと79%が電話番号を教えました。これに対し、チョコレートクッキーだけを食べたBグループの人のうち、31%しか電話番号を教えませんでした。
これは一体どういうことなのでしょうか?
このチョコレートクッキー実験を行ったシロッコ教授はこのように説明します。
「今の恋人との関係を脅かす可能性のある異性をかわすことは、自然にできることではなく、意識して自分をコントロールすることが必要です。」
「しかし、従来の心理学研究によると、このような自分をコントロールする抑止力は、まるで筋肉のように一回使えば疲れてしまい回復するのに時間がかかると言われています。」
「ホカホカのチョコレートクッキーを目の前にして大根を食べるしかなかったAグループは、チョコレートクッキーを我慢するのにその抑止力を使いきってしまい、その後魅力的な異性が近づいてきたときには、自分をコントロールできず、電話番号を渡してしまったのです。」
不思議でしょう?
セルフコントロールの重要性
恋愛においてセルフコントロール(self-regulation)は、非常に重要な役割を果たします。
相手のことを思い、本当はやりたいけど、我慢しなければいけない時、または本当は嫌だけど、やらなければいけない時にはセルフコントロールが必要です。
人が浮気をするのには、様々な原因がありますが、シロッコ教授の研究は周りの影響でセルフコントロールがうまく出来くなっていることを原因として示しています。
勉強や仕事で、セルフコントロールの力を失ってしまいがちな人は、恋人との関係に影響を与えないように気をつけましょう!
自分や恋人が本当に浮気しやすい人なのか気になる方は「浮気度テスト」で調べてみてはいかがですか?
研究によると男女の浮気度は次の5つの性格特性でかなり正確に調べることができると言います。
- 性的開放性
- 誠実性
- 親和性
- 敏感性
- 自己陶酔性
恋愛の科学が作った心理学を基盤にした浮気度テストで診断してみてください!
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