いつも良い人どまりで終わってしまう2つの理由とは

一つ質問があります

いきなりですが…
皆さんは「優しい人」と付き合いたいと思いますか？

…いや、当たり前でしょって？^^;

ほとんどの方が優しい人と付き合いたいと思っているはずです。

しかし、本当はそうではないかもしれません…(?)

なぜなら、今日ご紹介する研究で、初対面の相手が優しくて人柄の良い人だと、人は魅力を感じないという驚きの結果が出たからです…(ﾟ∀ﾟ)

良い人

受け入れがたい研究結果ですよね…
僕も、研究内容を一つ一つ確認してやっと納得できたほどですから。

ですが、この記事を読み終わる頃には、きっと異性に会う時にわざわざ良い人ぶらなくても(?)大丈夫だという事に気づけるはずです。

では、その研究を早速見ていきましょう！

良い人っぽいんだけど…

ロヨラ大学のテレサ・ディドナート博士は、531名の人々に異性が買い物をする姿を見せ、その人がどんな人だと思うか聞いてみました。

買い物の内容は2種類あり、
一つ目は、電気や水素で走る車などの環境に優しい製品、
二つ目は、デザイン重視で派手なブランド品でした。

良い人

ブランド品といっても、製品の価格は同じくらいに設定し、
実験の結果に影響を及ぼす「見た目や声」は隠し、製品だけを見て判断してもらったのですが…

果たして、参加者たちはどのように反応したのでしょうか？

その結果は…
参加者は環境に優しい製品を買った人を高く評価をしたといいます。

良い人
環境を気遣う優しい心が、初対面の人にも良く伝わったという事でしょう。

しかし、ここには驚きのビハインドストーリーが！

良い人

なんと、高く評価したにも関わらず「人は良さそうだけど、付き合うのはちょっと…」と、恋愛対象としては見れないとも答えていたのです。

これは一体どういう事なのでしょうか？

良い人アピール

「ただただ良い人は、初対面ではあまり魅力的に見えない。」

今回の実験は、社会心理学の中でも有名なこの仮説をもう一度立証させたと言えます。

環境のために良い行いをしたり、人に親切に接することは初対面の異性にはあまり良いアピールにはならないという事です。

その理由をディドナート博士は次のように述べています。

1. 良い人でもすぐには信じられない

それは「優しさ」や「良い人」の基準が曖昧で、瞬時に判断するのが難しいからです。

「この人、本当に優しくて良い人！」という確信は、言葉一つ、態度一つ見ただけでは把握出来ませんよね。
ゆっくり時間をかけてこそ分かるものですから。

しかし、初対面の人に良い人アピールをしてしまうと、うわべを飾っていると誤解されてしまう可能性があるのです。

良い人

その結果、参加者たちは環境に優しい製品を買った人を「良い人」と評価したものの、本当に良い人なのか確信が持てなかったのです。

2. 負け犬(?)だと思う

博士は、もう一つ面白い理由があると言っています。

それは、初対面の相手が親切で良い人そうに見えると、人は無意識的に「他に魅力が無いから良い人ぶっているのでは…？」と思うのだと言います。

実は、博士の論文にはもっとひどい(?)表現でこう書かれています。

「人間の『利他的な行動は、恋愛競争から淘汰された人が使う戦略』として認知する。」
(an alternative mating strategy
for individuals unsuccessful
at securing short-term relationships.)
(人間の心はこんなに捻くれています…）

良い人