一目惚れ
皆さんはラブコメ映画のような「一目惚れから始まる恋」に憧れを持ってたりしますか？
一目見た瞬間ビビッと来て、まるで運命の人に出会ったかのようなアレです！(*^^*)
しかし、このような一目惚れのシチュエーションに強い憧れを持っている人は、初めて会った相手に何か惹かれるモノを感じないと、その人をすぐに恋愛対象外と判断してしまうと言います。
それ故、いつまでたっても恋人に発展するような人に出会えず、恋愛をしない期間がどんどん長くなってしまったり…
そこで今日は、そんな「一目惚れから始まる恋」に強い憧れを持っている人たちに恋のアドバイスすべく、ある心理学の研究をご紹介しようと思います！
きっとあなたの一目惚れに対する意識がガラッと変わるはずです！
あなたが好き！
フローニンゲン大学のフロリアン・ジョク教授は「一目惚れ」現象について調べるために、現在恋人がいない参加者を対象に面白い実験を行いました。
まず、実験参加者に2時間の間、5分ずつペアを変えながら何人もの異性と会話する「スピードデート」をしてもらったのです。
その後、教授は参加者たちに一目惚れした人がいたのかを聞き、
「いた」と答えた参加者に、相手をどれだけ好きになったのか、その感情がどれだけ情熱的なのか測定したのです。
(passion)
一目惚れの恋に憧れを持っている皆さんなら、当然相手にメロメロ状態なのでは…？と思いますよね…？
しかし、驚くことに一目惚れしたと答えた参加者たちは、相手に対してそこまで強い感情も特別な感情も持っていなかったと言います。
なんと、恋人がいる人が相手に対して感じる平均的な情熱(passion)と比べて、その半分にも至らなかったのです！
一目惚れはしたけど、好きという気持ちがそれほど強くないなんて…
これは一体どういうことなのでしょうか？
愛は二人三脚みたいなもの
多くの心理学者が、恋愛には情熱、親密感、コミットメント(二人の関係を維持しようとする意思、責任感)の3つの要素が必要だと言っています。
(Sternberg, 1997)
(参照：恋愛に必要不可欠な3つの要素とは？)
そして、一番重要なポイントは、3つの要素全てが均等なバランスである事なのです。
この中の1つでも不足してしまうと、他の要素にも影響が出てしまいます。
例えば…お互いに対する「情熱」が冷めたら、これまで培ってきた「親密感」や「責任感」も崩れてしまうのです。
しかし、一目惚れはこの3つのバランスが均等ではありません。
会ってすぐの段階では親密感と関係に対する責任感はないに等しいため、一目惚れするくらい素敵な人に出会っても、情熱(passion)もそれほど高く表れなかったのです。
一方でカップルたちは、付き合いながら情熱、親密感、責任感をバランス良く高めながら関係を築いていくため、情熱もそれだけ高く表れたと言う事です。
早まらないで
この実験から分かるように、実は一目惚れした時点では、皆さんが想像しているほど「好き」という気持ちはそこまで強くないのです。
なので、もしあなたが初対面の異性に会った時に「何かビビッと来ない…」「好き！！って思えないから違うかも…」と、何か溢れるほどの強い感情がなかったとしても、すぐに決めつけないでもう2、3回は会ってみる事をオススメします。
一目見ただけで自分の憧れている一目惚れの感覚ではないと判断していては、素敵な人を逃してしまっているかもしれません！
初めて会った時には気づかなかったのに、2、3回会ってみたら相手に魅力的な部分があることに気づけるかもしれませんから。
もちろん、一目見た瞬間にビビッと感じる感覚もとても重要な判断ポイントだと思います。
なので、一目見た時の感覚を大事にしつつも、時期尚早に相手を判断しないようにしましょう！
最初はつまんないと思っていたけどエンディングが最高に面白かった！という映画があるように、人には何度か話していくうちに分かっていく素敵な魅力があるものですから。
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