もし私が明日死んだら?
「もし明日が人生の最後の日だとしたら、私は何をすべきか?」
もしかして、このような想像をしたことがありますか?
死について考えることは、あまり愉快なことではありませんが、研究によると死について想像してみるのは、幸せな恋愛にかなり役にたつと言われています。
どうしてでしょうか?
死に関連する論文から、普段認識していないものの、恋愛が私たちの人生にどれほど重要な役割をしているのかについて話したいと思います。
死を考える
イスラエルのバルイラン大学の研究チームは、「死についての考え」が恋愛に及ぼす影響を調べるために、254名の大学生カップルを募集しました。
研究チームは、彼らを三つのグループに分け、質問をしました。
最初のグループには、自分の死について
「自分の死について考える時、思い浮かぶ感情を教えてください。」
2番目のグループには、激しい痛みについて
「ひどい痛みを感じた時、思い浮かぶ感情について教えてください。」
最後に3番目のグループには、平凡な日常について
「仕事の後、家でテレビを見ている時、思い浮かぶ感情を教えてください。」
被験者たちにそれぞれのテーマについて考えさせたのです。
その後、研究チームはアンケートから被験者たちのコミットメントを測定しました。
(コミットメント :恋愛を続けようとする意志)
果たしてどのような結果になったのでしょうか?
愛が深まる
実験の結果、深刻な痛みや平凡な日常のことを考えていた被験者たちには、恋愛を続けようとする意思に大した差は見られませんでした。
一方「死について考えた人」たちは、他の二つのグループの人たちに比べて、とりわけ高い数値で恋愛を続けようとする意思を見せました。
みなさん、予想した通りでしたか?
しかし、なぜこのような結果が出たのか説明を聞いてみると、かなり不思議なことがわかりました。
「人々は、死を認識するようになると、無意識のうちに自分の存在が永遠に続くわけではないということ、または自分の無力さを考えるようになります。」
「それで彼らは、自分の存在意義を探し、それを強化しようとする心理的な防衛機制を働かせるのですが、ここで恋人の存在が大きな力になるのです。」
(バルイラン大学、フロリアン教授)
もし、単純に恐怖を感じることで恋人が思い浮かぶなら、ひどい痛みを思い浮かべた時にも、恋人に頼る気持ちが高まったでしょう。
しかし、実験結果によると、死という存在の恐怖を思い浮かべた時だけ、恋人に頼るようになったのです。
恋人の意味
だとしたら恋人がいない人は、どうするのかですって?
心配しなくても大丈夫です!!
コロラド大学の研究によると、死について考えるようになった人は、自分が元々持っていた価値観や信念をより強く主張するようになると言います。
分かりやすく言うと、もしマンチェスターユナイテッドのファンである人は、より情熱的なマンUのファンになり、環境運動家なら、より情熱的に環境運動を行うようになるということです。
恋人ではなくても、自分が大切に思うもの、自分が価値あると思うものに強い愛着を持つようになり、自分の存在の意味を強化するのです。
もし、今愛する人がいる場合、たとえ毎日意識していなくても、あなたは自分の存在意義を、その人から与えられているということです。
誰かが私の存在意義になるということ、また自分が誰かの存在意義になるということ、いずれにせよ本当に素敵なことだと思いませんか?
これが、人生において恋愛が重要な理由です。
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