この記事は、<周りから反対されても結婚する人の特徴(前編)>に続く記事です。
是非!前編から読んでみてください!
運命だ!
あなたは運命的な愛を信じますか?
前編でお話したように、運命的な愛を信じる人は、恋人を「運命の人だ!」と思うだけでも愛する気持ちが強くなりました。
さらに、宗教、経済力などの違いを理由に関係が脅かされる時にも、「愛の力」で乗り越えることができると信じています。これは本当に驚くべき事ですよね!
ところで、そんな人にも致命的な弱点(?)があると言います。
今日は運命的な愛を信じる人が、注意しなければならない点をお伝えしようと思います。
準備はいいですか?
運命? (じゃない?)
前編で両親の強い反対に遭い、結婚式を強行したナナ!
しかし、ナナカップルにも試練が訪れました。
1ヶ月で結婚式の準備をしたため、予想できなかった問題が生じたのです。些細な事で喧嘩が始まり、声を荒げたりもしました。
もっと大きな問題はナナでした。激しい喧嘩に疲れた時にふと考えた事が、ナナをずっと苦しめたのです。
「私たち…運命ではなかったの? 」
チーン。
運命だと信じていたから、両親と周りの人たちの反対にも屈せず結婚を強行したのに、今更運命ではないかもしれないとは…!
はい。
このような考えこそが、運命的な愛を信じる人が陥りやすい罠です。
運命だと信じている時は、どんな状況でも別れずに愛を誓うけれど、
些細な問題で喧嘩したり、恋人が気に入らない行動をすると、「最初から運命ではなかった。」と考えてしまうのです。
私たちが本当に運命ならば「こんなに合わない訳がない!」と自身を合理化しながら。
私たちの関係をもう一度…
心理学者たちは、人が愛を見つめる観点を、大きく2つに分けます。
「運命的な愛(destiny belief)」 と「発展的な愛(growth belief)」です。
「運命的な愛」とは、運命だと思う人が現れれば、どんな試練が訪れても、愛で乗り越える事ができると信じる気持ちです。
発展的な愛は、カップルが喧嘩して和解する過程で、お互いをより理解していき、愛が深くなることを信じる気持ちです。
ナナは運命的な愛を信じている典型的な人でした。
「運命の相手を見つけた!」と思った時は、どんな試練も乗り越えることができるけれど、ふと「運命ではないかも」と思うと、簡単に気持ちが揺れるのです。
心理学者たちは、長く幸せな恋愛をしたいなら、発展的な愛に繋げる意思が必要だと言います。
恋人と喧嘩したり、関係に変化が生じた時、簡単に諦めたり、避けたりしないで、会話で解決していく態度が重要だということです。
(Gottman & Levenson, 1987)
発展的な愛を追求する人は、別れることになっても、「私たちは最初から出会ってはいけなかった。」ではなく、「あなたのおかげで色んな事を学ぶ事が出来た。」と考えると言います。
愛とは?
皆さん。
運命的な愛は、一度も喧嘩をしない関係を意味するのではありません。
喧嘩をしても、お互いの違いを認め合い尊重していける人、きちんと話し合いで解決ができる人、お互いに理解し合える人こそ、運命の人であり、運命的な愛ではないでしょうか?
運命だと思っていた人とよく喧嘩をするからと言って、「私たちは運命じゃない!」と簡単に決め付けないでください。
もちろん、簡単な事ではありません。でもそんな風に思った時、自分で振り返ってみてください。
愛は、あなたにぴったり合う人を探す過程ではなく、あなたと共に成長していける人を探す過程という事です。
P.S.
あ、それで、ナナはどうなったかですって?
それがですね…ナナの彼が発展的な愛を信じる人だったそうです。
ナナが運命じゃないかもしれない!とトゲトゲしい言葉を浴びせても、彼はナナの言葉に耳を傾け、理解できるよと言って受け止めてくれたのです。
彼の頼もしい姿に感動したナナは、結婚にゴールイン!幸せな新婚生活を楽しんでいるそうです。(チャンチャン)
P.S.2
運命的な愛を信じているナナ!恋愛スタイル診断をしたところ、「回避型」でした。
回避型の愛着スタイルは恋人の短所を見つけると「私たちは長くは続かない」と考えてしまいます。
(短所がない人なんてどこにもいないのに…)
回避型の愛着スタイルについて、より詳しい内容が気になるのであれば、続きは恋愛の科学のアプリにある「恋愛スタイル診断」で!!!
FACEBOOK「いいね!」ボタンを押してください!
恋愛に関する科学的な情報を、
無料で購読することができます。