噛み癖
モチモチしてそうで美味しそうだから、可愛いから…
そういって隙あらば噛み付いてくる恋人のせいで悩んでいる人は意外と少なくありません(^_^;)
(Googleで「彼氏 噛み付く」で検索すると…)
頬や腕、太ももだけでなくお尻まで…
いろんな部位(?)に噛み付く恋人。
犬じゃあるまいし、そもそも噛まれると痛いし…!
一体どうして痛がっているのにも関わらず恋人に噛み付いたりするのでしょうか?
まさか…DVの前兆…なんて事はないですよね…?
だって、可愛すぎるんだもん!
UCリバーサイド校の研究チームによると恋人のこの行動はいたって「正常」だそうです。
(NO変態!)
恋人に噛み付いちゃうといった行動を専門用語では「可愛い攻撃性(Cute Aggression)」と言います。
(Aragon et al , 2015)
これは、あまりにも可愛い!愛おしい!と思った時に「噛りたい」とか「つねりたい」と口に出したり、実際行動に移してしまう事を示します。
でも、そんなに可愛いと思うなら優しく触れるのが普通じゃないの?と思いますよね?
好きすぎてどうかなりそう
実はこの可愛い攻撃性(Cute Aggression)は、高まった感情のバロメーターを自らコントロールしようとした時に表れる行動なのです。
人には、自分の感情が強まり過ぎるとバランスを取り戻そうとする習性があります。
なぜなら、一方に偏ってしまった感情は理性的な判断を妨げるので、危ない行動を誘発するからです。
例えば、楽しすぎてハイテンションになり普段はしないような危ない行動をしたり、憂鬱になりすぎて自害してしまったり…
このように極端な行動を取らないように、無意識のうちにバランスを取ろうとしているのです。
ではここで、恋人のもちもちした頬が可愛くて好き過ぎるA君を例にみていきましょう。
彼は彼女の事が口では説明しきれないほど愛しくて、心から可愛いと思っています。
この時の彼の感情は「愛おしい」に偏っています。
なので、A君は本能的に「愛おしい」に偏った感情の天秤のバランスを元に戻そうとします。
どうやってバランスを取ろうとするのかと言うと…
「愛おしい」とは正反対の「攻撃性」という名の重りを反対側に置くのです。
このように、感情のバランスを取るために「愛おしい」とは正反対の意味を持つ「攻撃性」が現れます。
もちろん、本当に相手を傷つけるのではなく最小限の攻撃として軽い甘噛みだったり、つねったりという小さな攻撃をしようとするのです。
(Aragon et al , 2015)
面白い原理ですよね?
実は、あまりにも嬉しくて涙が出るとか、悲しすぎて笑っちゃうことも同じ原理で起こる現象だと言います。
(dimorphous display)
可愛いも罪?
つまり、恋人の頬をかじったり二の腕をつねっていじめちゃうのは、恋人が可愛くて愛おし過ぎるから、その気持ちを一生懸命に調整するためだったという事です。
そんな恋人の気持ち、少しはご理解頂けましたか?
あまりにも行き過ぎた行動はNGですが、ちょっとした可愛い攻撃くらいなら「私の事がそんなに好きなんだ…♡」と思って大目に見てあげてください。
でもカップルが長続きしていくためには情熱的な感情だけでは足りません!
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可愛くて仕方なくてって気持ち…ちょっと分かるかも(;・∀・)