嫉妬の塊
カフェで働くナナとルル。
最近二人共、彼氏の嫉妬のせいでイライラしています。
ナナの彼氏は、カフェでしつこく言い寄って来るお客さんが本当に1人もいないのかと、会う度に聞いてきて大変です。
ルルの彼氏は、カフェのマネージャーがルルに個人的な連絡をよくしてくるのですが、それに対して何故無視しないのかと怒ります。
毎日同じことで喧嘩を繰り返したせいか、ナナカップルは別れてしまったそうです…。
しかしここで予想外の展開が!ルルカップルは逆に以前よりも仲が良くなったというのです!!
え!?
ナナもルルも彼氏の嫉妬のせいでツラい思いをしたのに、一体何故このような差が出たのでしょうか?
嫉妬もそれぞれ
フローニンゲン大学のバレルズ教授は、カップル961組を集めて実験した後、
恋人関係には嫉妬が必ず必要な時があるという事実を見つけました。
より詳しい説明のために、バレルズ教授をお呼びしました!
「まず今回の実験結果を理解するためには、嫉妬にも種類があるということを
頭に入れて置かなければなりません。」
「嫉妬には大きくわけて反応的嫉妬(reactive jealousy)と不安的嫉妬(anxious jealousy)があります。」
「反応的嫉妬は、恋人が他の異性とスキンシップをしている姿を見たり、2人きりでお酒を飲んだことが分かった時などに、恋人の具体的な行動を通して感じる怒りと失望、心の傷を表現したものです。」
「一方不安型嫉妬は、恋人が他の異性とこっそり会ったり、スキンシップをしたわけではなくてもそんな状況が想像出来る際に、心配と不安から表れる表現だと言えるでしょう。」
「今回の実験で驚いた点は、恋人に反応的嫉妬をしたら、逆に二人の関係満足度が上がったということです。」
「しかし不安的嫉妬をしたら関係満足度が確然と下がりました。一言に嫉妬といっても全てが同じわけではないのです。」
嫉妬は私の力
反応的嫉妬は、愛情表現の1つです。
もしあなたが他の異性とスキンシップをしたり2人きりで会ってお酒を飲んだというのに、恋人が全く嫉妬しなかったらどうでしょうか?
「私に興味ないんじゃ…」と頭をよぎるのはもちろん、「私のこと愛してないのかな…」という思いまで、想像が膨らんでしまう一方でしょう。
過去の研究によると、嫉妬を全くしないカップルよりも嫉妬で燃えているカップルのほうがより幸せな恋愛をすると言います。
(Mathes, 1985)
そのような意味から反応的嫉妬は、恋愛関係で必要でもあり必須でもあるのです。
しかし不安的嫉妬は違います。
恋人はあなたを愛して嫉妬しているのではなく、信じることが出来ずに嫉妬しているのです。
恋人が他の異性に会うのではないかという心配から、起こりもしない状況を勝手に想像します。
不安が大きくなるほど恋人にやたらと執着してしまい、当然のごとく関係満足度は下がります。
嫉妬しちゃうbaby
恋人が喧嘩する理由のうち「嫉妬」は、Top 3に入るほどとても重要な問題です。
(Xusman & Knox, 1998)
見て見ぬふりをするわけにもいかず、頻繁に直面する問題なので根本的な解決が必要でしょう。
恋人に嫉妬感情を伝える前に、あなたがどうしてそのような感情を抱いているのかを振り返ってみて下さい。
恋人を愛する気持ちが強すぎて他の異性と一緒にいる姿を見るとイライラしてしまうのか、または恋人が信じられず他の異性と会うのではと執着しているのではないのかを。
良い嫉妬は恋人ともっとラブラブになる魔法をかけてくれますが、悪い嫉妬はその反対の効果をもたらしますから!!
自分が嫉妬しやすい、もしくは嫉妬深い恋人は愛着タイプが「不安型」なのかもしれません…
愛着スタイル理論によると、不安型の人は些細なことで嫉妬をすると言います。
自分と相手の愛着タイプを把握すれば、2人の問題点はもちろん、解決策も知ることができるので、嫉妬に悩んでいるのなら一度診断してみて下さい。
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