恋人を慰める

交際中パートナーに辛い時期が訪れる場合があります。

例えば、彼氏が公務員試験を控えているとか、彼女が就活で苦労しているなどのシチュエーションです。
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辛い時期こそ、身近な存在である恋人の役割が非常に重要となります。

こういう時こそ、どのような役割を引き受け、どのように行動するかが、今後の二人の関係に多大な影響を及ぼすからです。

そこで今日は、辛い時期を迎えた恋人を持つ全ての人があっと驚く実験を紹介したいと思います!

 

司法試験と恋愛

ニューヨーク大学心理学科のニール・ボルガー教授は、辛い時期に恋人から受けた助言と協力がストレスにどのような影響を及ぼすかについて実験を行いました。

まず、ボルガー教授は、ニューヨーク地域の15校の大学で司法試験を控えている恋人がいる99組のカップルを募集しました。
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そして一人一人に司法試験の32日前から試験当日まで、カップルの間であったことやその日のストレス指数を記録してもらいました。
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そして恋人の助言の有無によって相手のストレスレベルがどのように変化するのか分析しました。

その結果は驚くべきものでした。予想した結果とは正反対だったのです!

 

助言は逆効果?

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相手から助言を受けた日が助言を受けてない日よりストレス指数が高かったのです!
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結果をみると、恋人から助言を受けた日に、ストレスが上昇したのは間違いありませんでした。

驚いたボルガー教授は、何か見逃したことはないかとカップルの記録データを再度綿密に調べました。すると、実に面白いことが見つかりました。

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カップルそれぞれの日記に書かれた助言の有無が一致しない日がありました。一方の日記には、助言を受けたという記録がないのにもかかわらず、パートナーの日記をみると、はっきりと助言したと書いてありました。

そして、その日のストレス指数を確認してみたら、なんと!!

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もっともストレス指数が低かったことがわかりました。

なぜこのような不思議な結果になったのでしょう?

 

見えない助言

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「誰かから慰められたり助言されると、人はまるで問題を自分で解決できない人になったような気分になります。」

「それとともに、助言をしてくれた人に対してどこか借りを作った気分、または助言通りにしなくてはならないという圧迫感を感じることもあります。」

「そのため、恋人から助言を受けた日にむしろストレス指数が上がったのです。」

なるほど。それでは、助言の有無が一致しなかった日にストレス指数が下がったのはなぜでしょう?
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「その日は言わば『見えない助言』をしたからなんです。自分は助言したつもりだったけど、相手が実感できないほどかなり間接な助言をしたからです。

「直接的な助言で起こる問題を避けつつ、実質的に役に立つことを言ったのです。」

「そのため、このように『見えない助言』をした日にストレス指数が最も低く現れたのです。」

 

助言の原則

ボルガー教授の実験は、「どんな助言」をするかと同じくらい「どのように助言」するのかも大変重要だということを物語っています。

いくら有用な助言であっても、間違った方法で伝えるなら、むしろ言わない方がマシということでしょう。

「そういう時はこうしなきゃ!」と言うような直接的な助言は、辛い時期の恋人にとって「こんなことも分からないの?」または「なんで一人で解決できないの?」と言うような意味で受け取られるということを覚えておいてください。

ただでさえ辛い状況なのに、落ち込むようなことまで言われたら、かなりのストレスを受けるでしょう。

ボルガー教授のいうように「見えない助言」をするのがポイントです。それは、「私が大変だった時、こうしたらよかったよ」という助言です。

最後に、ミネソタ大学・心理学科シムソン教授がまとめた「見えない助言の原則」を紹介します!

もし、辛い時期に直面している恋人がいたら、見えない助言で励ましてみてください!

 

<見えない助言の原則>

1. 助言する人と助言を受ける人を区別しない。
「私の方が優秀だからアドバイスしてあげる」という態度よりは、「一緒に考えよう」という姿勢の方が良い。

相手はあなたの優越感を受け入れられる状況ではないということを覚えておこう。

2. 自分や第三者の状況を例にあげる。
相手の状況や問題に限定して説明すると、相手が傷つく可能性がある。

3. 直接的な忠告や助言はせず、会話の中にさりげなく織り交ぜてメッセージを伝える。
上から目線的な助言よりは、自ら考えさせるような助言がベスト。

4. 相手の問題や限界について攻撃しない。
助言は相手をサポートするためのものであって、追い込むためのものではない。

 

P.S

長く付き合っていくと、お互い大変な時期が訪れるでしょう。
しかしそんな時に恋人が支えになってくれたら頑張れますよね!

お互い支え合える関係になってこそ長続きするのかもしれません。
もちろん長続きするのに大切なことは他にもあります!

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