もっと深く見てみましょう
ちょっと前の記事で「ダブルスタンダード」についてご紹介したのを覚えていますか?
(参照:友達の恋バナに辛口アドバイスしてしまう心理)
似たような状況や同じような出来事なのに他人には厳しく、自分には甘い態度を取る事をダブルスタンダードと言いましたよね!
例えば、待ち合わせに遅刻した時…
自分が遅刻した時は、道が混んでいたなどと言って周りの状況のせいにし、
他人が遅刻した時は、時間の管理が出来ない人と決めつけてその人自身に問題があると考えてしまう…
これを心理学者たちは「根本的な帰属の誤り」と解釈しています。
今日は、このダブルスタンダードが自分たちの恋愛にどのような影響を与えるのかについて詳しくお伝えしていこうと思います。
最後まで要チェックですよ!
2つの理由
まず、ダブルスタンダードをしてしまう理由について考えていきましょう。
まず、最も大きな理由はプライドのせいと言えます。
自分のせいだと事実を認めてしまうと、プライドが傷つくからです。
例えば…
たくさん勉強したはずなのにテストの成績が悪かった時、あなたならどう説明しますか?
「頑張って勉強をした」という事実は隠して「今学期はバイトとサークルで忙しかったから」などといって周りの状況のせいにしたりしませんか?
なぜなら、努力をしたのに成績が良くなかったという事実を認めれば、自分の力不足を認めることになりますから。
なので、自分のプライドを守るために周りの状況のせいにしてしまうのです。
それに、自分自身の事情や状況は自分が全て把握してるので、他に言い訳できる理由を作りやすいですよね。
そのせいで、事実を隠して言い訳をし、周りのせいにしてしまうのです。
ところが、相手の状況は100%理解することが出来ないため、相手の事情を考えることなく簡単に判断してしまうと言います。
相手に一つ一つ詳しい状況を聞く事もできないし、いちいち状況を聞くことってちょっと面倒ですよね。
なので、相手に何か理由があったとしても、深く考えずにその人自身の問題だと考えてしまうのです。
(Gilbert & Malone, 1995)
喧嘩の原因
恋愛でも、このダブルスタンダードが原因で喧嘩になってしまうカップルは思ったより多いと言います。
例えば…
恋人が飲み会続きでデートの回数が減ると、
「ほんと飲み会大好きだよね」
「恋人より飲み会が大事ってことね」
と勝手に決めつけイライラしてしまう事ってありますよね。
しかし、自分が飲み会に行く時は「会社の飲み会だからしょうがない」「みんな行くのに行かないわけにはいかない」などといって合理化しようとします。
このように「自分のことは許すのに、恋人は許せない」というダブルスタンダードをしてることって意外と多いのです。
しかし、自分が周りの状況のせいだと言うように、相手も周りの状況が原因でそうせざるを得なかったという事がほとんどです。
なので、相手の状況も自分のことのように考え、理解しなければなりません。
自分と同じくらい相手にも寛大に
ある人はこう言います。
「恋愛をする上で大事なことは、相手の過ちを最大限寛大に考えてあげる事だ」と。
もし、恋人の行動が理解できないのなら、簡単に判断をせずなぜそのように行動したのか考えてみてください。
その時、いくつか原因を考えることがポイントです。
なぜなら、原因をいくつも考えることで「この人は元々こういう人だから」という判断を防ぐことが出来るからです!
そして、その次にどうしてこうなったのか「状況」をしっかり聞いてあげてください。
そうせざるを得なかった理由を見つけ、一緒に解決する方法を探すのです。
自分に寛大なほど、相手にも寛大になれればあなたの恋愛もうまくいくはずです。
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キリン女子の一言
相手のことを自分の事のように思うって言葉では簡単そうだけど、実際には…_| ̄|○