To. 恋愛の科学

こんにちは。
僕は22歳の大学生で同じ大学に通う彼女がいます。

最近、彼女とケンカしてしまったのですが、少し気になることがあったので相談させてください。

ケンカのきっかけは大学の「レポート」についてでした。

先日、彼女の姉がハワイで挙式したので、結婚式に参加するためレポートの提出日に授業を休まざるを得なくなったそうです。

幸い同じ授業を取っている男友達に頼んで、代わりにレポートを提出してもらい、問題なく済んだとのことでした。

ここまでは僕も「頼れる友達がいてよかった」くらいに思っていました。
男女の違い

でも、問題はここからです。

彼女はその男友達にどうやってお礼をするのがいいか悩んでいたのですが、僕には彼女が「必要以上に」感謝しているように思えてしまって…

僕は「ジュースでも買ってありがとうって伝えれば?」と言ったのですが、その程度じゃダメだよ、ご飯くらいごちそうしないと!」と夜ご飯を一緒に食べに行く約束をしたそうです。
男女の違い

もちろん感謝するのは分かりますが、仲のいい友達であればそこまで特別なことでもないし、簡単にありがとうと口で伝えればいいのではないでしょうか?

僕は理解ができなくて「なんでそんな事でご飯まで奢るの?」と聞くと「私を疑ってるの?」と言われ、結局ケンカになってしまいました。

未だに僕は彼女がどうしてそこまでするのか理解ができません。
僕が嫉妬深いだけなのでしょうか?

 

From. 恋愛の科学

もし、相談者さんが友達にこの悩みを相談したら、次のような答えが返ってくると思います。

男女の違い

結局「嫉妬」もしくは「信頼関係」の問題だと…

でも、僕はそれだけではないと思います。

そこで今日は「感謝」に対する男女の考え方の違いについてお話したいと思います!

 

男女の違い

仁川大学のキム・ヒョチャン教授の研究によると、性別によって「感謝を感じる程度」と「お礼の仕方」が大きく違うと言います。

キム教授は280名の男女を対象に、とある仮想の状況を提示しました。

男女の違い

キム教授は、このように「感謝すべき状況」で、丁寧に教えてくれた友達にどれだけ感謝の気持ちがあるのか、またどんなお礼をしようと考えているのか尋ねたところ…
男女の違い

男女で全く違う回答が返ってきたと言います。
男女の違い

男性のほとんどは、お礼をしなければならないとまでは考えておらず「ありがとう」と軽く感謝の言葉を伝えると答えた一方、

女性は、男性より34%も多く感謝の気持ちを抱いていて、どのようにお礼をすべきか様々な方法を考えていたのです

相談者さんの相談内容と同じですよね?
このように、男女で感謝に対する考え方が全く違うのです!

 

一体どうして?

しかし、なぜ男女の間でこのような違いが出るのでしょうか?
キム教授は、2つの理由で説明しています。

#1. 「助けてもらうこと」についての考え方の違い

誰かに助けてもらった時の感じ方は男女で異なります。

女性の場合、相手が自分のことを思って助けてくれたのだと好意的に理解しますが、

男性の場合、他人に助けてもらうこと自体が自分は「弱い」「ダメな奴」と言われているように感じると言います。
男女の違い

なので、無意識に「自分が出来ないから助けてもらっている」と自分を責めてしまいます。

そのため、女性は誰かに助けてもらった時は積極的に感謝を表現する反面、男性はうまく感謝を伝えられないのです。

 

#2. 「感情の表現」に慣れてない!

ひと昔前までは、男性が喜怒哀楽のような「感情」を表現することは好ましくないという認識があり、
人前で喜んだり悲しんだりする事は「男らしくない」と言われてきました。

今は昔に比べれば自由に表現出来るようになってはきましたが…
人前で感情を表に出さないのが男らしいという考えは未だに残っているようです。
男女の違い

一方で、女性は男性に比べて自分の感情を素直に表現できると言います。
(Diener & Sandvik, 1991)

「感謝」も感情の一つです。
そのため素直に感情を表現できる女性の方が、男性よりも感謝の気持ちを強く感じ、どうお礼するべきかしっかりと考えるのです。
(Sommers & Kosmitzki, 1988,Ventimiglia, 1982)

 

違いを認めて

きっと二人の喧嘩は、このような男女の考え方の違いから起きてしまったのでは…と思います。

男性にとっては「サンキュー!」の一言くらいに感じる事でも、女性は心から「ホントにありがとう!」と感じているのです。

決して相談者さんが嫉妬深いわけでも、彼女さんが必要以上に感謝の気持ちを表現しているわけでもありません。

感謝とそのお礼に対する考え方が男性と女性で元々「違う」だけなのです。

今相談者さんに必要なのは、この違いを認めることでしょう!

男女の違い

今回の「感情の表現」の違いだけでなく、何事も根本的に男女で考え方が違うという事を理解することは恋愛においてとても大切です。

何か言い争いになった時は、男女で考え方が違うことを思い出して冷静に考える時間を作ってください。

その考え方が出来るだけで、幸せな恋愛が長続きするでしょう。

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