僕の言い訳

こんにちは。エディターのほっとけない仏様です。

なぜ僕がいきなり自己紹介をしたかと言うと、今回はいつもと違う内容を書こうと思ったからです。

「恋愛の科学」は、みなさんの恋愛をサポートすることが目的です。

なので、個人の意見よりも客観的な実験や研究結果を紹介するのがエディターである僕の仕事です。

ですが今回は特別に!個人的なお話ではありますが、なぜ僕が回避型の愛着タイプになってしまったのかについて、みなさんにお話ししようと思います。

 

回避型

恋愛の科学を愛読してくださっている方なら、愛着タイプという言葉を何度か聞いたことがあると思います。

知らない方のためにもう一度説明すると、愛着タイプは自分の恋愛や人間関係の築き方のタイプを表すもので、大きく安定型、不安型、回避型の3つに分けられます。

この愛着タイプは生後約12ヶ月以内に決まり、両親との関係、特に母親との関係に大きな影響を受けると言われています。
(参照: 3つの愛着タイプからみる2人の恋愛スタイル

中でも、回避型の愛着タイプの人は相手と深く関わることを苦手とし、恋人であってもなるべく一定の距離を置こうとします。

実際に僕の恋愛を振り返ってみると、相手と近づくことが嫌いというわけではなかったのですが、親密になればなるほどなんだか自分がすり減っていくような疲労感がありました。

 

うさぎ耳の母

でもなぜそうなったのかは、簡単には分かりません。

人は、他人の心が分からないように、自分の気持ちもよく分からないものです。

なので自分の本当の気持ちが知りたければ、頑張って推測する必要があります。
(だからといって、必ず分かるとは限りませんが…)

僕が覚えている最も古い記憶を思い返してみると、その時から回避型になったのかな…?なんて思う出来事があります。

それはまだ僕が幼かった頃のことです。

僕の前に座っていた母は絵本を読みながら、両手でうさぎの耳を作り、手を交互に動かしながらうさぎの歌を歌ってくれていました。

しかしその時の母は、どこか辛そうな様子で、目も腫れていました。

母は到底、子供の前で歌を歌えるような状況ではなかったのに、無理やり笑いながら僕と遊んでくれていたのです。

そんな母の様子に気づいてしまった僕は、子どもながらに驚きと恐怖心が混ざった、不思議な感情を抱きました。

そしてその時、生まれて初めて目に見える姿と実際の感情は違うかもしれないと気づいたのです。

それと同時に、目に見えることを全て信じてはいけないと思いました。

 

自分を守る方法

必ずしもこの経験が僕の愛着タイプを決めてしまった訳ではないと思いますが、こんな些細なことでも子供は人間不信(?)になってしまいます。

子供にとって母親は、生まれて初めて関わりを持つ人です。

なので、生まれて間もない頃の母親との関係は、その後の子供の人生に大きく影響します。

そして当時の僕は、母の些細な行動がきっかけで人に対する不信感を抱いてしまい、その後も「感情的にならないこと」そして「深く関わらないこと」でいつも自分を守ろうとしていたのです。

でもだからといって、回避型になったことを両親のせいにするつもりはありません。

100%完璧な親はいないですし、もし僕の親が間違ったことをしたとしても、それはそうせざるを得なかった理由があったのだと思います。

それに僕はもう大人なので、今の性格についてはある程度自分の責任だと思っています。

 

恋愛スタイル

20代になって何度か恋愛をしましたが、ほとんど1年未満の短いお付き合いでした。

今までの彼女はみんな可愛くて優しくて、僕には無い何かを持ったキラキラした人たちでした。

「なぜ彼女たちと長い付き合いが出来なかったのだろう?」と考えると、やはり僕に問題があったのだと思います。

なぜなら僕の恋愛の特徴は、喧嘩をしない事だったからです。

僕は、恋人に期待することがあまりなかったので、喧嘩になることがほとんどありませんでした。

また、僕は他人に依存しなくても1人で楽しく過ごせる能力こそが、大人の証だと思っていました。

なので、恋人に不満を言われたり、直して欲しいと言われると、なんだか不公平だと感じていたのです。

「僕はありのままの君を受け入れているのに、なぜ君は僕を変えようとするの?」

「僕は君のテリトリーに入らないのに、なぜ僕のテリトリーには勝手に入ろうとするの?」

恋愛とは、恋人同士が深く関わり合いながらお互いに干渉して変わっていく過程ということを、当時の僕はまだ受け入れられていなかったのでしょう。

そして、相手のことをいくら好きでも、感情的にぶつかるといつもの「疲労感」がやってきました。

その疲労感こそ、僕の心の奥底に住み着いている恐怖心だったのかもしれません。

つまり「相手の全てを受け入れたのに、もしその人に裏切られたらどうしよう…」と考え、怖くなるのです。

このように、自分自身を守るために長年積み上げて来た心の壁は、もはや自分の一部となっていました。

今はどう?と聞かれると、実は今も同じです…(^_^;)

一度形成された愛着タイプは簡単に変える事が出来ないため、
恋人と安定した関係を作ることは、僕が永遠に向き合わなければならない課題です。
(参照: 恋人に依存したりすぐ冷めたりする理由)

 

回避型の人生

ですが、回避型だったからこそ良かった部分もあります。

人を簡単に信じないので、いつでも別れる準備ができているし、振られてもあまり傷つきません。

一時期、自分は相手の感情が分からないサイコパス(?)ではないかと疑ったこともありましたが、映画館で「アナと雪の女王」を見ながら涙をボロボロ流した時、僕は大丈夫だと安心しました。
(エルサも回避型の愛着タイプだったってこと、知っていましたか?)


(イメージ=映画<アナと雪の女王>)

今の僕の望みは、同じ回避型の人と恋愛をすることです。

きっと同じ方向に向かって歩きながらも、お互い無駄な干渉はしないという理想的な恋愛ができるのではないかと思うからです。

 

みんな同じではないけれど

僕の赤裸々なストーリー、いかがでしたか?

少し共感できる部分がありましたか?

全ての回避型の人が僕と同じだとは言えませんが、回避型の人がどんな事を考えているのか、また、どんな恋愛観を持っているか少しでも参考になればいいなと思います。

もしこれを読んでいるあなたが回避型なら、今までどんな恋愛をしていたか、ぜひコメント欄に書き込んで下さい!

P.S.

私たちの周りにも意外と多いこの「回避型」。

彼らがどんな恋愛スタイルなのか、回避型と上手く付き合っていくには

どうすれば良いのか知りたい人は、恋愛の科学の<愛着タイプ診断>を試してみて下さい!

お互いの愛着タイプを知って歩み寄ると、良好な恋愛関係を維持できること間違いなし!

付き合い始めのカップルにも、結婚を控えているカップルにもおすすめです(*´ω`*)


ほっとけない仏様の一言

恋愛の科学のエディターだからと言って、皆恋愛上手というわけではありません。あ、でも僕以外の人は皆長続き…してるな…😅