彼氏が変わってしまいました。

「こんにちは。私は付き合って1年の彼氏がいる、28歳の会社員です。」

「最近、仕事がとても辛いです…転職してからそんなに経っていないんですが、仕事をすればミスばかりで、上司から怒られ、同僚たちには迷惑をかけてばかりです。」

「私は頭が悪いのかもしれないと思ったり、私にできることはあるのか?と考えたりもします。」

「今日メッセージを送った理由は、このような私の状態がもしかしたら恋愛に良くない影響を与えるのではないかと心配になったからです。」

「実は、最近彼氏が前みたいに私を好きではないような気がする時があるんです。」

「ただ私がそう感じているだけでしょうか?それとも本当に彼の気持ちが変わってしまったのでしょうか?」

- N.H (28歳)

仕事や人間関係に悩んだり、恋愛に悩んだり、辛そうですよね。

ちょうどこのメッセージに役立ちそうな研究があります!

この研究によると、彼氏の感情が冷めてしまったようだ、という心配は錯覚であると言うのです。

 

14日間の記録

メリーランド大学心理学科のエドワード・ルメイ教授は、他の人との関係が恋愛にどのような影響を及ぼすのか確認するための実験を行いました。

教授は 200組のカップルを実験参加者として集め、14日間、毎日毎日多様な人間関係で感じた感情と行動を記録させました。
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その結果、述べ4,822日間に及ぶ大量のデーターを収集することができました。
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このデーターを分析していたルメイ教授は、おかしな事を発見しました。

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友達とケンカをしたり、職場で同僚と良くないことが起きていた日には、恋人も自分を好きではないと感じたのです。

恋人が他の人たちと連絡し合って同じ日に自分を嫌いになると決めたのでしょうか?

そんなことはありません。その日に恋人が実際に記録したデーターを見ると、
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相手の愛情度は前の日と変わっていなかったのです!

ルメイ教授、友達や職場の上司との関係が良くなかった日は、なぜ恋人も自分をあんまり好きではないと感じるのでしょうか?

 

錯覚の罠

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「このおかしな現象の秘密は、自尊心にあります。」
(心理学で言う自尊心=ありのままの自己を尊重し、受け入れる態度。)

自尊心ですか?

「はい、他の人との関係が良くなかった日には、自尊心が低くなってしまうのです。」
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「みんなが自分を嫌っていて、無視されているように感じ、さらに自分は魅力のない人間で、問題だらけのように感じるのです。」

「問題は低くなった自尊心が恋人の感情と行動を判断するのにも影響を与えることです。」 

「自分自身をイマイチだと考えていると、もちろん恋人も自分みたいな人を好きではないだろうと考えてしまうのです。」
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「相手はいつも通りに接しているのに、自尊心が下がりに下がっている日には、恋人のいつもと同じ行動も違って見え、
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自分を以前のように好きではないように感じるのです。変わったのは自分の自尊心だけなのに。」

 

あなたまで、なんで?

それよりもっと問題なのは、このような錯覚のせいで、恋人に対して否定的な行動をするようになるという点です。

ルメイ教授の分析によると、恋人が自分を好きではないと錯覚した人は、恋人を非難したり、冷たく接したり、自分勝手な行動をする頻度が増えたのです。
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他の人との間にあった事が、全く関係ない恋人との関係に実質的に影響を及ぼすのです。

なので、友達とケンカした日、サークルでよくない事があった日、職場で嫌な事があった日には、恋人には特に気をつけて接する必要があります。

相手の言葉や行動が気に障っても、それが本当に問題なのか、それとも自分の自尊心が低くなっていて、そのように思うのか考えてみなければいけません。

他の人たちとの揉め事のせいで、大好きな人を傷つけ、一番大切にしたい関係を壊してしまうなんて、本当に馬鹿げた行動ではないでしょうか?

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